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ニューヨークへの愛は決して薄れることはないが、2020年の初めと比べると、この街は変わってしまった。3月中旬に新型コロナが大流行し、経済が閉鎖してからというもの、我々は未知の道を歩いている。この6カ月間、多くの人は人生の中でもなかなか起こらないであろう、つらく、人生を変えるような経験をしたのだ。
最初は悪い夢のように思えたが、5月には「ニューノーマル」を実感。状況を把握したい人にとっては、ニューヨーク州知事のアンドリュー・クオモ、ニューヨーク市長のビル・デブラシオが行う毎日の会見を見ることは儀式となり、病気を恐れる人にとっては、単に外に出ることさえも試練だった。我々は必然的に隣人についてより多くを知ることになり、マスクでお互いの顔を隠していたにもかかわらず、コミュニティーとのつながりを再び活性化することができた。私たちは困難を乗り切るため、お互いに支え合うことを学んだのだ。
4カ月前からは段階的に経済が再開し始めた。これはアメリカにおける新型コロナの患者数の減少を示し、ニューヨークがどんな形であれ「ノーマル」に戻れるという希望となった。
今でも、ライブハウス、バー、映画館が再開し、ジムやレストランがフル稼働するのが待ち遠しい。回復すべき多くの損失はまだたくさんあるが、この6カ月を振り返ってみると、自分たちがどれほど進歩したかが分かるだろう。そのことを数字を通して見てみたい。
新型コロナ(2020年9月15日現在)
・650万件:アメリカの新型コロナ症例数(累計)
・19万4092人:アメリカの新型コロナによる死者数(累計)
・23万3972人:ニューヨークの新型コロナ症例数(累計)
・1万9131人:ニューヨークの新型コロナによる死者数(累計)
・5万7437人:ニューヨークの入院者数(累計)
飲食店
・10万店:アメリカで廃業した飲食店
・300万人:アメリカでまだ仕事に戻れてない人
・34%:アメリカの飲食店で売上平均を下回った店の割合
・97%:ニューヨーク州の飲食店で前年度比の売上が下がったことを報告している店の割合
・4%:ニューヨークの飲食店で廃業した店の割合
・7%:ニューヨークの飲食店で今後30日以内に廃業する可能性がある店の割合
・80%:ニューヨークの飲食店で働いてた従業員で、2020年4月までに解雇または一時解雇された割合
・1万259店:ニューヨークで屋外席を設けている飲食店の数
・7110店: 屋外席を設けているニューヨークの飲食店で、アルコールを提供している店の数
経済
・20%:2020年7月に記録したニューヨークにおける失業率の最高値
・53.7%:新型コロナの大流行で「大きなマイナスの影響を受けている」とニューヨーク市が報告した市内の企業数の割合
・2800社:2020年3月1日以降、廃業した会社の数(3分の1は飲食店)
・90億ドル(約9,426億円): アメリカにおいて失われると思われる入場券収入の合計
・10%:ニューヨークのオフィスワーカーで、2020年8月時点で仕事復帰した割合
・54%:ニューヨークで2021年7月までにオフィスを再開させる予定のある企業の割合
不動産
・50%減少:ニューヨークにおける住宅販売数の前年比
・43%減少:ニューヨークにおける住宅取引数の前年比
・97万5806ドル(約1億200円):ニューヨークにおける住宅の平均販売価格(前年比で13%ダウン)
交通
・1080万回:2020年3月以降にシティバイク(シェアサイクル)が使われた回数
・1万6000台:マンハッタン、ブルックリン、クイーンズ、ブロンクスにある約1000のポートに置かれているシティバイクの台数
・87:オープンストリートプログラムの一環として通行止めになった道路の数
・70%減少:最近の地下鉄乗車率
ソース
・nyc.gov
・thenycalliance.org
・pollstar.com
・census.gov
・nysra.org
・nytimes.com
・covid.cdc.gov
・rebny.com
・citibikenyc.com
・experience.arcgis.com
・nyc.gov/openstreets-restaurants
・mta.info
・pfnyc.org
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