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日本を出入国する海外旅行はまだ制限下にある中で、旅行者にとっての難問の一つは空港から都市部への移動だろう。新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、海外からの入国者は到着後14日間の待機期間中、タクシーを含む公共交通機関の利用をしないように要請されている。しかし多くの人々は、自己隔離先に向かうための利用可能な手段を奪われたままになっているのだ。
2020年12月初めには、日本政府が成田国際空港および羽田空港から東京都心部のホテルを結ぶ貸し切りバスの運行を検討しているというニュースが報じられた。そして、そこに新たな選択肢が加わるかもしれない。NHKの報道によると、政府は成田国際空港発の一部の電車を海外からの到着者専用とすることを検討しているという。
国土交通省と京成電鉄は、成田国際空港〜京成上野駅間の特急列車を海外からの旅行者が利用できるように計画しているという。同計画は、成田〜都心部間の移動にかかる経済的な負担を軽減することを目的としている。この距離をタクシーやハイヤーで移動するとすれば、3万円以上はかかってしまうからだ。
また、ほかの乗客との接触を避けるため、空港と駅などでは指定された経路を使用することが求められる。京成上野駅から隔離先までは自家用車などの用意が必要。万が一、新型コロナウイルス感染症の症状が現れた場合は、乗客の情報と電車の指定席番号から追跡、連絡できるという。
国土交通省は12月中の計画実施を目指しており、JR東日本の成田エクスプレスとも同様の提携を近い時期に検討している。2021年春、海外旅行者への入国を日本が検討していることに鑑みると、これらの提携は大きな助けとなることだろう。
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