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世界の多くの国がロックダウンを緩和し、観光経済の立て直しに全力を挙げている。世界中からの観光客を歓迎している、ポルトガルやジャマイカなどの国がある一方、ベトナムのように著しく慎重なアプローチを取っている国もある。
ベトナムは、2020年3月以降、同国への全ての国際便を運航停止にしている。これは早期に実施した厳しいロックダウンに伴う措置であり、その結果、新型コロナウイルスによる死者を出していない。現在、規制を徐々に緩和しているなか、同国政府は感染の影響が少ない地域へのフライトから再開する準備をしているが、対象国については30日間新たな感染が報告されない場合に限る、という条件を設けている。
6月12日、オンライン上に掲載された声明で、ベトナム当局は次のように述べた。「国際線の再開について、関係省庁は状況に応じて、まず広州、台湾、ソウル、東京、ラオスなどの地域を選定する予定だ」。
ベトナム政府は具体的な日程を明らかにしなかったが、航空業界関係者は日経アジアンレビューに対し、指定された「安全地帯」での往復便が7月から再開されるだろうと伝えた。同政府は、感染率が低下している地域のリストを作成するよう、国家運営委員会に要請している。
あるベトナムの旅行代理店は日経アジアンレビューに、ハノイとホーチミン・シティを出発するソウル便と釜山便を、その後すぐに香港便を7月1日から発売する予定だと語っている。
ベトナム政府のこの動きは、中国、台湾、日本、韓国、香港、ラオスの住民にとっては朗報だ。しかし、もしあなたが世界のどこか他の場所に住んでいるとしたら、夢見ていたベトナムへの旅行には、もうしばらく時間がかかる。2021年には、実現できるだろうか。
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