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役者との生々しい距離感、泊まれる演劇が12月に開催

ホテルシーによるコロナ禍ならではのオンライン公演

Mari Hiratsuka
テキスト:
Mari Hiratsuka
泊まれる演劇
泊まれる演劇
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京都と大阪にあるホテル シー,(HOTEL SHE,)が企画するナイトエンターテインメント『泊まれる演劇』が、2020年12月にオンライン公演を行うことが決定した。もともと同イベントは、ホテルの建物全体を舞台に、宿泊客自身が物語の一役として真夜中のホテルを歩いて演劇を体験するというもの。

しかし、今年の5月以降は新型コロナウイルスの影響を受け、Zoomを使い生配信で開催している。このほど行われたメディア向けの発表会では、12月公演に向けてのスピンオフ作品が公開された。ここでは、『泊まれる演劇』を実際に体験して感じた魅力を紹介する。

演劇はまず、架空のオンラインマッチングイベント「エレファントインザルーム」への参加をかけたプレイベントを行う、という設定で展開していく。演劇を見ている客も参加型であるというのが特徴的で、マッチングイベントへの参加に向けてメイクやヘアスタイリングの支度をしている女性たちに、Zoomのチャットや通話機能を使ってアドバイスや質問をすることができるのだ。

泊まれる演劇
泊まれる演劇

劇の途中でZoom上にチャットルームが個別に作成され、気になる人物を選んで物語を観ることになる。

泊まれる演劇
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自身の選んだ人物と会話をしながら物語は展開していく。演者からも「リップはどの色がいいかな?」などと質問が飛んでくることも。アドバイスによってはストーリーの結末までも変わっていくという、コミュニケーションを軸にしたユニークな演劇だ。
泊まれる演劇
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キーアイテムとして、10月21日から発売を開始した『Dyson Supersonic Ionicヘアドライヤー』が登場。各自、このドライヤーを使ってスタイリングをしていく。

本公演後に、企画とプロデュースを担当する花岡直弥は「こういう時だからこそ物語の世界に入って、登場人物と触れ合う作品が必要という思いから、本作品の企画を練った」と話していたのだが、実際に体験してみると、まるで友人と話しているかのような不思議な時間が流れ、どこが脚本で、どこが即興なのかが分からない演者との距離感がとても新鮮に感じられた。

泊まれる演劇
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12月開催の本公演では、8人の男女が登場し、オンラインのマッチングイベントで意中の相手とクリスマスを過ごせるまでの過程を追った長編となる予定だ。

泊まれる演劇 In Your Room『ANOTHER DOOR -ホーリーシーズン-』は、2020年12月15日(火)〜23日(水)オンライン(Zoom)で開催。早割チケット2,800円、一般3,200円となる。参加の詳細は公式ウェブサイトから確認してほしい。

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