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ニューヨーク ブロードウェイ発祥のディスカウントチケットストアTKTSが日本初上陸し、渋谷ヒカリエの1階 イベントスクエアに1号店となるTKTS 渋谷を8月29日にオープンした。
取り扱うチケットは当日または翌日の公演が対象で、一部定価のものも含むが、多くは20〜50%の割引価格で販売される。ニューヨークのTKTSはミュージカルのみを取り扱うが、日本ではミュージカルや演劇だけでなく、能や歌舞伎といった日本の伝統芸能、音楽ライブ、スポーツ、展覧会など、多様なエンターテインメント公演のチケットを販売する。
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ブロードウェイでは、チケット購入方法としてTKTSを利用する人はオンラインに次いで多く、そのうちの約7割を観光客が占めるといわれている(※)。8月29日に行われたTKTS 渋谷のオープン記念セレモニーでは、日本版TKTSを運営するロングランプランニング株式会社の代表取締役である榑松大剛が登壇。TKTS 渋谷の今後の展望について、「当面は1日200枚、ゆくゆくは1500枚の売り上げを目指している。そのためには日本のエンタメ業界をニューヨークのような一大産業に育てることが必要。ラグビーワールドカップ2019日本大会や東京オリンピック・パラリンピックの開催を控えたタイミングでTKTSをオープンできたことは、この上ない喜び」と話した。
(※)参考:一般財団法人自治体国際化協会 『平成30年度海外事務所研修報告書 ニューヨーク市のナイトタイムエコノミーについて』
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セレモニーにはゲストとして俳優の小手伸也と成河(そんは)も登場。ニューヨークで実際にTKTSを利用したこともあるという成河は、「これまでミュージカルや演劇に足を運んだことのなかった方々が、TKTSがあることで『ジャケ買い』感覚で気軽に来てくれるようになれば、我々作り手にとっても新しい刺激になる。ニューヨークのTKTSを運営しているシアター・ディベロップメント・ファンドは、非営利の団体。TKTSが利益を生むための場所ではなくお客さんと作り手のハブになり、また作り手がTKTSのコンセプトを理解することで、Win-Winの関係を築くことができるはず」と語った。
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小手伸也(左)、成河(右)
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TKTS 渋谷およびTKTS なんばなどの旗艦店にはコンシェルジュが常駐し、観劇初心者が好みのプログラムを見つける手助けをしてくれる
TKTSは、9月5日(木)に大阪でTKTS なんばがオープンし、その後は都内にあるチケット販売ブースのTickest Todayが順次TKTSの店舗に変わっていく予定だ。オンラインでの予約や取り置きは行わず、店頭のみでの販売となる。
多言語対応については、販売中のチケットを表示する店頭のサイネージでは日本語・英語を併記。さらにTKTS 渋谷では英語・韓国語・イタリア語・アルバニア語、TKTS なんばでは英語・中国語のいずれかの言語を話すことができるスタッフが店頭に立つ。
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国土交通省観光庁長官の田端浩も来賓として挨拶し「TKTSがコト消費の拠点になれば」と期待を寄せた
インバウンドが盛り上がるなか、こうした新たなサービスが日本のエンタメやアート、スポーツ業界の活性につながることを期待したい。