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この夏ドライブインシアターは、ロンドンでも珍しくなく、街の至る所にスクリーンが立てられている。しかし、ロンドンを含むイギリスのドライブインを巡回する夏の音楽ライブツアー、『ユーティリタ・ライブ・フロム・ザ・ドライブイン(Utilita Live from the Drive-In)』の開催が初めて告知された時、これは全く別物だと期待が持てた。なぜなら、ライブハウスが再開するめどが立たず、次に行けるライブがいつなのか予想もできない状況下で発表された企画だったからだ。
しかし、そんな夢のような話もはかなく消えた。イギリスの局地的なロックダウンを警戒し、ソーシャルディスタンスに対応しているライブでさえも全て公演中止になったのだ。当然、カレンダーが真っ白になるほど、夏フェスも開催されない。
ユーティリタ・ライブは、2020年8月6日(木)から9月まで続き、イギリスの12カ所の会場で、アーティストたちが車の座席から観ている聴衆に向けてライブを行う予定だった。ロンドン会場の車の収容予定数は300台。ライブにはザ・ストリーツ、ディジー・ラスカル、ゲイリー・ニューマンなどがラインナップされ、演劇やコメディーの企画も用意されていた。
主催のライブネーションは声明で、「私たちはアーティスト、ライブの制作スタッフ、メインスポンサーのユーティリタ、ほかのパートナーの方々、そしてもちろん、ファンの皆さまに多大なる支援を受けました。しかし、局地的なロックダウンに関する最近の展開により、安心してこのライブツアーを続けることは不可能となりました」と述べた。チケットの返金は7日以内に、チケット所有者に直接行われる。
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