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奥渋谷に、アンダーグラウンドミュージックシーンのトップレーベルとして、国内外から高い評価を受けるmule musiq主催のToshiya Kawasakiが手がけるバーがオープンした。名前はスタジオ ミュール(
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空間デザインは、イソップの店舗デザインで知られる、二俣公一率いるケース・リアル(CASE-REAL)が担当。入り口すぐのブースには、mule musiqのレコードが一面に置かれている。こちらは店頭販売を行なっており、直接購入も可能。
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店内の客席は、御影(みかげ)石を使ったカウンターテーブルとクラシックな椅子のみ。椅子の背もたれは、店名の頭文字からとったMの形になっている。
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約1000本のワインコレクション
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店の奥のガラス張りウォークインセラーでは、約1000本ものナチュール(自然派)ワインのコレクションが並ぶ。これはオーナーのKawasakiがDJプレイでヨーロッパを旅するなか、10年かけて集めた至極のコレクションだ。店頭に出ているもの以外にも1000本ものストックがあるという。この日はKawasaki自らがアイデアを出して作られた、ミニマス・ワインズ『ノワール 2016』もセラーの中に収まっていた。
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「ナチュールワイン好きは、感度が高い人」
Kawasakiがナチュールワインのコレクションを始めたのは、パリで伝説のレストラン、ラシーヌ(Racines)を手がけ、自然派ワイン界をけん引するピエール・ジャンクーに出会い「新しくて古い自由な」ワインのとりこになったことがきっかけだという。
東京にもナチュールワインを扱うビストロやレストランなど、さまざまな個性の店があるがバーの形態はなかなか珍しい。Kawasakiは、「ナチュールワインにひかれる人は感度が高く、ユニークな人物が多いのです」と語ってくれた。
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ヴィンテージオーディオで聴くレコードミュージック
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また、オーディオ環境にも注目したい。スピーカーは 70年代後半のKlipsch、ターンテーブルは同時代のTHORENS、アンプ類は80年代後半のMark Levinsonと、貴重なヴィンテージオーディオがそろっている。訪れた際は重厚な音質と新鮮なナチュールワインに、五感を研ぎ澄ませてみてほしい。
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