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各航空会社が席の仕切りや2階建ての飛行機の検討、公衆衛生の強化することでニューノーマル時代のニーズに対応しようとしているなか、アメリカのデンバーに拠点を置くブーム社が、完成すれば今の旅の形を一新すると注目を集める超音速旅客機『Overture』の開発に取り組んでいる。
同社は2020年10月7日(水)にオンラインイベントで、実サイズの3分の1モデルである『XB-1』を公開予定。2021年には試験飛行を行う見込みだ。
ブーム社の創設者でCEOであるブレイク・ショールは、公式声明で、「XB-1で超音速旅客機の未来が、安全で環境的にも経済的にも持続可能であることを保証できるだろう。XB-1の公開は、超音速旅客機での空の旅を世界に復活させる第一歩だ」と意気込みを語っている。
この超音速旅客機の計画において環境の持続可能性は最重要項目とされ、XB-1の機体にはカーボン繊維を用い、コンピューターで最適化された空気力学を駆使して、完全にカーボンニュートラルになるように作られている。
また、同社ではこの新型機がヴァージンや日本航空などで主力機として採用されることを目指しており、両社とはパートナーシップ契約を締結済みだ。
普通の旅行者にとって、この新しい飛行機は何を意味するのだろうか。簡単に言えば、移動時間の大幅な短縮だ。信じられないかもしれないが、シンガポールからドバイへは4時間(現在は7時間)で飛ぶことができ、東京とサンフランシスコは5時間半(現在は11時間)になる。そう聞いたらワクワクしないだろうか?
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