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夜空に輝く星や満月の光、流星群を見ることが好きなら、科学者たちが世界で最も天体観測を見つけたというニュースに興味があるはずだ。ただ一つ問題ある。その場所がとても行きにくいのだ。
ドームアルガス、またはドームAは南極大陸の中央高原地域における最高地点。南極点のすぐ近くにある。南極大陸の三地点のなかから望遠鏡に最適な観測地点を調査していた科学者チームは、地球上のあらゆるものからの干渉を受けずに星空を観測するのに最適な場所でドームAであると、2020年7月下旬にネイチャー誌で発表した。
当然だが、南極では光害が星の観測の妨げになることはない。それなのにドームA上空では世界のほかの場所より、星のきらめきが少ないことが分かったのだ。理由は、大気の乱れが起きないため。ライブサイエンスによると、風が不均一な地形を吹き抜けるときに大気の乱れが形成され、遠くの星から地球に届く光を歪めているという。つまり、大気の乱れがないほど歪み(=きらめき)がなくなり、星がきれいに見えることになる。
星がより明るくシャープに見られる以外にドームAが天体観測に適している理由がもう一つある。それはこの場所の夜は、24時間もしくはそれ以上続くこともあり、とても長いということだ。そのため、星を見られる機会が地球のどの場所より多くなる。
残念ながら、南極へ行くことは誰にとってもほぼ不可能。いつかドームAに行けることを願って、しばらくの間は薄暗い地元の公園で我慢しよう。
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