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世界中で熱が高まるeスポーツの波が、いよいよ日本にも押し寄せそうだ。
2019年秋に開催される『いきいき茨城ゆめ国体・いきいき茨城ゆめ大会』の文化プログラムとして、人気サッカーゲーム「ウイニングイレブン」で勝敗を争う『都道府県対抗 eスポーツ大会』が開催されることが決まった。同年2〜7月に都道府県内で予選を実施、9月に茨城県内で決勝ステージを行う予定だ。
eスポーツは、「ストリートファイター」や「モンスターストライク」などのデジタルゲームで勝負するスポーツ。県の実行委事務局は、「国体と全国障害者スポーツ大会開催にあたり、いかに両大会を融合し、障がいがある人たちも楽しめるようにできるかが課題だった。eスポーツは、年齢、性別も関係なく競うことができる」と、開催を決めた経緯を語る。出場資格や開催場所などの詳細は未定だが、決勝ステージでは、青年の部と少年の部の2部門で、各都道府県が1チーム3人で競うという。
日本ではまだまだ「スポーツ」といえば身体を動かして勝敗を競うものという認識が強いが、既に世界では、eスポーツもれっきとしたスポーツとして認められている。世界中で国際大会が開催されており、大規模な大会の場合、賞金総額は2,000万ドル以上にもなることがあるほどだ。2022年の杭州アジア大会では既に正式種目として採用されることが決まっており、2024年のパリオリンピックでも正式種目化が検討されている。
オランダの調査会社Newzooのレポートによると、世界のeスポーツ市場は、2018年に前年比33パーセント増の9億500万ドルにまで拡大し、観客は3億8000万人に達する見込みという。2022年には市場規模は23億ドルに成長するとの予測もある。