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劇場のニューノーマル、ベルリンでは座席を間引いて社会的距離を確保

James Manning
テキスト:
James Manning
Content Director, EMEA
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世界各国が慣れないニューノーマルに軸足を移しつつある中、文化施設がどのように復活し、動き出すかということに注目が向けられている。音楽ヴェニューやナイトクラブ、劇場、映画館などはこれまで多くの人々を屋内に迎えることで成立していた。しかし、しばらくは以前のように運営するのは難しい。ではどうすれば安全に再開できるのだろうか。ドイツのある劇場が、一つの答えを示してくれた。

ベルリナー・アンサンブルは、拠点にしている劇場の700席のうち約500席を取り外した。残っている席は、1席、もしくは2席のみブロックで、のブロックまでの空間はぽっかり空いてしまっている。この配置は、着席した時に周囲のグループとの十分な距離を保つために考えられた。そしてこれにより、足元のスペースを大幅に増やすことにも成功した。 

Twitterへの投稿によると、劇場では現在、この新しい座席配置が音響にどのような影響を与えるかを検討している。9月に予定されている劇場の再開時には、観客同士の接触を最小限にするため、公演内の休憩時間は設けないという。その代わり、公演中でも観客が気軽にホールを出入りできるようになるそうだ。

ガーディアン』によると、ベルリナー・アンサンブルはドイツ政府から補助金を受けているので観客数が激減しても、チケット価格は上げる計画はないという。ヨーロッパのほかの劇場はそれほど恵まれていないだろう。ロンドンのシェイクスピアズ・グローブは存続のためにクラウドファンディングを行っている。プロデューサーのソニア・フリードマンは、政府の支援なしでは、イギリスの劇場の70がクリスマスまでに閉鎖される可能性が高いと警告している。

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