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到着時の隔離ナシ、ポルトガルが早くも観光客の受け入れを再開

James Manning
テキスト:
James Manning
Content Director, EMEA
Porto, Portugal
Photograph: Shutterstock
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ヨーロッパ各国が国境を再開している中、夏休みに行ける地中海地域内の候補地がまだ増えるかもしれないと思っている人もいるだろう。これまで、ギリシャ、イタリア、スペイン、トルコがいずれも6月か7月には海外からの旅行者を歓迎すること、キプロスが少なくとも手始めとして、少数の国からの旅行者のみの入国を許可することを発表している。実は、何も発表をしていない国の一つにポルトガルがあったが、状況が好転した。

ポルトガルの外務大臣であるアウグスト・サントス・シルヴァは、『オブセバドール』紙とのインタビューで「ポルトガルは国境を再開した。観光客を歓迎する」と述べた。スペインとの国境は6月15日(月)まで閉鎖されたままだが、飛行機で到着した旅行者は強制的な隔離もなく入国が可能になったのだ。ただし、隔離措置の代わりに、健康状態の最小限の確認は国の方針に沿って行われる。

ポルトガルでは、人々が太陽をほとんど浴びられない春を経験した後、5月には、カフェやレストランの営業が再開された。ホテルなどの宿泊施設の営業も6月1日(月)から再開される。ビュッフェを行わないなど、新しい衛生対策を実施したホテルやレストランには、地元の観光協会が「Clean & Safe(キレイで安全)」という認証マークを付与される。ビーチの再開は6月6日(土)。日光浴をする人たちが社会的距離を保てるよう、混雑度合いはアプリを使ってモニターされるという。ビーチのスペースをロープで囲っていたほかの国に比べ、洗練された解決策といえるだろう。

リスボンやポルトの街並み、地中海に面するアルブフェイラやアルガルヴェの海岸線を自由に楽しむことできるなんて、どれも夢のような話だ。

ポルトガルの主要3空港へは、既にヨーロッパ各地とポルトガル語圏の国々からのフライトが運行されていて、さらに多くの航空会社による再開が予定されている。さあ、後は何を待てばよいというのか?

一つだけ注意点がある。多くの国では今なお、不必要な渡航に対して警告が出されている。旅行から戻ったとき、隔離を強制している国もあることも覚えておこう。でも、ポルトガルのビーチへ行くにはそれ以上の価値があると思う人もいるだろう。しばらく自国へ戻らないという選択肢もアリなのかもしれない。

原文はこちら

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