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品川にあるセイム ギャラリー(same gallery)では、2020年7月に「盗めるアート」展を開催する。展覧会は通常の展示と同様に7月9日(木)のオープニングレセプションから始まるが、翌日7月10日(金)の午前0時からはノーセキュリティーの上24時間無休で公開され、全ての作品を文字通り「盗む」ことができる。
参加作家は、昨年開かれたあいちトリエンナーレの出展も記憶に新しいアートユニットのExonemo、グラフィックデザイナーの平野正子、画家の中村譲二など国内外で活躍するアーティストがそろい、独自のスタイルとメディアの作品をそれぞれ展示予定だ。
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展示は全作品が盗まれた時点で終了となる。クリエーティブディレクターの長谷川踏太(はせがわ・とうた)は、この実験的なイベントを通じてアーティストと鑑賞者の関係性を問いかけている。従来のアートギャラリーとしての境界が破壊された空間で、現代におけるアートの定義を問い直すきっかけとして「盗めるアート」展を企画したという。
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もちろん、これは作品のみを「盗めるアート」企画展であって、展示会場が完全な無法地帯となるわけではない。ギャラリーの公式サイトのルールには、まず盗める作品は1人1点まで(キャッツアイの場合は3人で1点のみ)、ギャラリー近隣の住民には迷惑をかけず、マナーのある「泥棒行為」をすること、作品以外の什器などの盗難は通報に値することなどが記載されている。
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また会場は無人だが、設置された監視カメラの動画を公開する場合があるという。泥棒の顔をさらされたくない場合は、マスクや仮面を着けるなどの対策をしてから訪れよう。
「盗めるアート展」
会期:7月10日(金)0時〜19日(日)※全作品が盗まれ次第終了
時間:24時間
会場:セイム ギャラリー
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