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コロナ禍という憂き目に遭いながらも、今年の夏のサウナ業界ではテントサウナを併設したキャンプ場やバーベキューの施設が都心、郊外を問わず登場。新しいトレンドが営業自粛からの盛り返しに一役も二役も買っていた。第3次サウナブームといわれる今、サウナは癒やしを得る新たな手段として現代人のライフスタイルに入り込んできている。
「屋外」と「ラグジュアリー」がキーワードになるなかで、業界人、富裕層のサウナファンがひっきりなしにやってくるというプライベートサウナが都内某所にあるという。
2020年7月にオープンしたルーフトップ 37(RoofTop 37)は住所非公開、紹介制、完全貸し切りの空間で仲間たちと思う存分にサウナを楽しむことができる施設。禁酒法時代のアメリカにあった「スピーク イージー(Speak Easy)」(秘密の酒場)をコンセプトに、繁華街のど真ん中にある雑居ビルの屋上に非日常を作り出した。この時世、見知らぬ他人と「3密」空間に居合わせなくて済む環境も大きなポイントだろう。
エレベーターで11階屋上に出ると、手前にロッカーと更衣室、バーカウンターを備えた部屋、そしてそこを抜けた先に屋外のサウナスペースが広がる。キャパシティ6〜8名のテントサウナと水風呂、リクライニングチェアー。テントサウナはロシア製、ストーブはフィンランド製、水風呂はアスリートのアイシングバスとして開発されたフランス製のものを取り寄せた。水風呂は水温調整が難しいビニールプールに関わらず、常に14度をキープできるという優れものだ。
リクライニングチェアーは輸入で取り寄せたものが2種類。珍しいロッキング式の一脚は、「ととのい」ながら揺れに身を任せると「無重力を体験できる」という。
料金は時間帯や曜日によって異なるが、2時間半の貸し切りで4〜6万円。2枠分を予約する常連客も多いとのことで、毎回予約が始まるとともにあっという間に埋まってしまうらしい。アクセス抜群の立地にあるので、サウナ仲間と隙間時間に利用するのもよさそうだ。
予約の窓口は非公開とのことだが、公式Instagramからメッセージを送ると返事がくるという噂もある。気になる人はチェックしてみよう。
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