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多くの人に惜しまれながら2018年12月閉店した『追分』が、2019年5月1日に浅草、千束通り商店街に移転し『和ノ家 追分(かずのや おいわけ)』として復活した。
迫力ある津軽三味線のライブ、どじょうすくい、歌い手による全国の民謡などを、お酒や食事を味わいながら観覧する民謡酒場というスタイルは以前と変わらない。演者も旧店と変わらず、プロとして全国で活躍する顔ぶれなどが並ぶ。東京で最も歴史ある民謡酒場でもあり、全国からこの店を目指して上京し、追分のステージで腕を磨きプロを志す演者も多い。
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1日に2度、18時30分と20時30分から舞台演奏を実施しており、7人ほどの演者が入れ替わりに舞台に立つ。1度のライブで三味線、歌、どじょうすくいと特色の異なる伝統芸能をショーチャージ2,000円で楽しめる。
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どじょうすくいは客席真近まで迫り出てきて披露される
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三味線演奏は即興演奏も多く、その日だけのライブ感を感じることができる
舞台演奏の楽しみ方は人それぞれ。音楽として耳で楽しむ人、晩酌のさかなとして飲食とともに楽しんだり、合いの手を入れて一緒に盛り上がる者とさまざま。「その日のお客さん、それぞれの楽しみ方に合わせて臨機応変に演奏するのが追分の特徴」と15年間同店で津軽三味線を演奏し続けている橋本大輝は語っていた。
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演者が給仕も兼ねており、ステージで迫力のパフォーマンスを披露した後には、注文を受け、お酒を注ぎ、ときには共に席に着き歓談に興じる。演者と客が同じ卓で酌み交わす体験はほかでは味わえないものだろう。(現在は開店したばかりで、まだ席を一緒にする酌注ぎや歓談などは行っていない。条件が整い次第開始予定)
料理は刺し身や焼き物、小鉢料理など居酒屋風。日本酒や焼酎などを飲みながら日本の伝統芸能に興じてみるのはいかがだろう。