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五木田智央の個展「PEEKABOO」がオペラシティで開催中。本展のために描き上げた新作も

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Shiori Kotaki
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絵画をコラージュ的に構築していく、自由な発想と手法で知られるアーティスト、五木田智央(ごきたともお)の個展『PEEKABOO』が、東京オペラシティアートギャラリーにて4月14日より開催中だ。本格的な回顧展は、DIC川村記念美術館で開催された『THE GREAT CIRCUS』以来4年ぶりとなる。

本展では、新作の絵画、ドローイングを中心に、2000年以降の作品を約40点紹介している。大きなキャンバスいっぱいに描かれたモノクロームの作品群は、どれも大迫力で、眺めていると吸い込まれそうになるほどだ。我々を出迎えてくれるのは、両手を挙げて笑う、艶やかで妖しい女性の絵画。展覧会のメインビジュアルでもある『Come Play with Me』は、本展のために五木田が新たに描き上げた新作だ。

『Come Play with Me』

新作の絵画や、アクリルグワッシュと墨を使った新たな試みの作品など、どこを切り取っても見所満載だが、約800点のドローイングの小品からなる大規模なインスタレーション『Untitled』は圧巻の一言。見上げきれないほどの作品を目の前にする時間は、想像よりもはるかに贅沢なものだ。

『Untitled』

五木田が大のプロレスファンであることから、彼の愛するプロレスラーの似顔絵をレコードジャケットのフォーマットに描いた作品も展示されている。似顔絵とともに描かれているのは、プロレスラーの名前と、実在する楽曲名。レスラーと楽曲との間に必然性はないそうだが、幅広いジャンルの楽曲名が記されているので、音楽好きにもたまらない展示となるだろう。2002年から2018年にかけて制作された225点が揃い、このエリアだけでも見応えたっぷりである。

『Gokita Records』の一部

近年、目覚ましい制作活動でますます注目を浴びている五木田智央。彼の魅力を改めて体感するべく、ぜひ足を運んでみてほしい。

『五木田智央 PEEKABOO』の詳しい情報はこちら

『Midnight Blue』

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