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人々がロンドンやニューヨークの不動産価格について何を言おうと、どちらの都市も物価ランキングにおいてはアジアの都市にはかなわないようだ。
多国籍コンサルティング企業であるマーサーが発表した『2020年世界生計費調査‐都市ランキング』によると、東京は海外駐在員が住むのに最も物価の高い都市の3位となった。2019年は2位だったが、今年はトルクメニスタンの首都アシガバートに抜かれた。2年連続でトップとなったのは香港だ(誰も驚かないだろう)。
この調査が対象にしているのは400以上の都市。企業や政府が海外駐在員の適切な報酬を決定するのを支援することを目的としている。ランキング集計の際に比較されるのは、住居、食事、酒、たばこ、電気やガス、交通、娯楽、衣料など、日常的な品物やサービスの価格。指数はマーサーの本社があるニューヨーク市の数値を基準として算出され、基軸通貨はアメリカドルとしている。
この調査結果が算出されたのは3月。そのため、新型コロナウイルスの大流行のさなかにおける消費者の購買行動の分析も含まれている。自宅待機命令は、コンフォートフード(身も心も満たされるメニュー全般)、ホームエンターテインメント(ゲームやオーディオビジュアル関連家電)、掃除用品の購買を増加させた。チョコレートや冷凍ピザなどの菓子や軽食が最も効果なのは香港、洗剤と消毒スプレーが最も多く消費されたのはニューヨーク、テレビゲームやボードゲームの値段が最も高かったのはメキシコシティという結果も出た。
東京の生活費が高いのは間違いないが、それでも魅力的なチープイートがたくさんあるのはうれしいことだといえるだろう。
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