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2020年はレストランにとって厳しい年だ。世界の各地がロックダウンとその緩和の間を行ったり来たりしている中、レストランやカフェは何カ月も本来の営業ができていない。ビジネスモデルを変え、地元向けの宅配を始めたり、空いたテーブルの上に食材を並べて販売する店もある。
世界が一時的に動き始めているが、愛されてきた店が残念ながら今回の世界的危機が引き起こした混乱を乗り切ることができずに廃業してしまうという事態も起きている。ただ、悪いニュースばかりではない。このカラフルなマップを見るとそう実感できるだろう。
このインフォグラフィックマップは、世界を六つのエリアに分け、各国の最も古いレストランを案内してくれる。掲載されているのは今も存在する老舗店ばかりだ。このマップを見ていると、2020年前半に起きた全てのことを乗り越えて、都市とそこでの最高の外食のための店が生き残っていることを実感できるだろう。
取り上げられているのは世界のほぼ全ての国。例えば、イングランド最古のレストランは、1742年創業したロンドンのシーフード店であるウィルトンズ。アメリカ最古はロードアイランドのホワイト・ハウス・タバーン。1673年創業で北アメリカで最も古い店でもある。日本最古として紹介されているのは、1465年に創業した京都のそば屋、本家尾張屋だ。
色分けは、それぞれの国で最も古い店がどの時代にオープンしたかを示している。各店の代表メニューも併記され、実際に店を訪れた際に何を注文すればいいかのヒントになる。
最も歴史ある店が多いエリアがヨーロッパだ。国が多く、情報がしっかり残っているためだろう。マップを作ったネットクレディットによると、世界最古のレストランは、803年に詠まれた詩に登場するオーストリア、ザルツブルクのシュティフツケラー・ザンクト・ペーター。今日までエレガントなオーストリア料理を提供している。
マップに登場した長い歴史物語を持つ店が、ロックダウンの影響で今後も廃業しないことを祈るばかりだ。
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