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新型コロナウイルスの大流行以来、大阪の街並みは大きく変わった。家族連れやカップルでにぎわった川沿いの遊歩道も静まり返り、寂しい雰囲気は否めない。出歩く人の数が減ったことで、中之島公園に隣接するアイコニックな川のボートもすっかり減ってしまった。こういった状況を少しでも明るくしようと企画されているのが、「巨大アヒル」プロジェクトだ。
この夏、世界を旅する黄色いアヒル『ラバー・ダック』が期間限定で大阪に上陸することが決まった。主催者の発表によるとラバー・ダックが登場するのは、中之島公園の大川の水面で、8月から1カ月間を予定。アヒルは高さ9.5メートル、幅9.5メートルほどの大きさだという。
オランダのアーティストフロレンティン・ホフマンによる、遊び心のあるパブリックアートは2007年に初製作され、その後シドニーや香港、ソウル、トロントなど世界各地の都市を巡回してきた。ラバー・ダックは美術館などの空間ではなく、各都市の川やビーチなどの公共空間をバスタブに見立てたユーモアあふれるインスタレーションとして知られる。
これまでにもその愛らしい姿は、世界中の人々を微笑ませてきた。ホフマンは、そのほかにもロンドンの『HippopoThames』や中国の『Selfie panda』など、楽しく陽気な巨大都市型インスタレーションを製作し続けている。
ラバーダックが最後に大阪で目撃されたのは2015年のこと。プカプカと水面に浮かぶその愛らしい様子は、今回も多くの人を元気付けてくれるだろう。
『ラバー・ダックプロジェクト2020』では展示だけではなく、新型コロナウイルス支援のための限定グッズも販売予定だ。ステッカーやTシャツ、シリアルナンバー入りのミニチュアダックなど、グッズはオンラインで購入ができるが、指定された時間帯にアイテムを受け取りにいく必要があるという。プロジェクトや限定グッズの詳細は公式サイトをチェックしよう。
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