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映画『007』シリーズの最新作公開は2021年に延期されたが、それにもかかわらず、「007効果」は魔法のように効いているようだ。我々が毎年行っている都市生活者を対象とした調査のなかで、イギリス英語のブリティッシュアクセントが、世界で最もセクシーなアクセントに選ばれたのだ。2位はブリティッシュアクセントの強敵と言える、フランス語のフレンチアクセント。イギリス人にとっては、フランス風に言うならまさに「オーララ(なんとっ)」な事態といえるだろう。
2020年版タイムアウトインデックスでは、30カ国以上、3万7000人以上もの人々を対象に調査を実施。いくつかの質問のなかで、世界で最もセクシーだと思うアクセントを持つ言語についても尋ねた。
(イギリス人にとっては違うかもしれないが)結果は予想外。全体の投票の25%を占めたのはブリティッシュアクセントだった。スウェーデン、中国、インド、アメリカなど、イギリスから遠く離れた国々でトップになり、地球上で最もセクシーなアクセントに輝いた。イギリスなまりは特にアジアで好まれており、韓国とマレーシアでは、セクシー過ぎて困るとの評価。
特に、日本では「立っていられなくなる」人が多かったようだ。一方、アイルランドの回答者はスコットランドのアクセントを好む傾向があった。イギリス自体はアイルランドのアクセントを最もセクシーだと評価しているのも興味深い。
フレンチアクセントは世界で最もセクシーだとステレオタイプ化されがちだが、世界の投票では16%を獲得し、第2位となった。同アクセントの評価が高かったのは、オーストラリア、ブラジル、ロシア、トルコ、そしてフランスの隣国であるドイツ、イタリア、オランダ。
この調査では、自国のなまりが最もセクシーだとして投票した国は1カ国だけだった。自分を認めるということを教えてくれた、タイに感謝したい。
最後に、アクセントが最もセクシーだと思う具体的な場所を聞いたところ、ロンドン、パリ、ローマ、エディンバラ(とスコットランド全般)、ポルト、マドリードという回答が最も多かった。さて、2021年の旅行を検討中であれば、ヨーロッパの街での休暇がいいかもしれない。
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