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音楽の街、下北沢に新しく生まれたスポットが、本格的にスタートを切った。 今年2月末から試運転を続けていたクラブスプレッド(SPREAD)が、2020年9月4日に正式オープンを迎えた。
配信やクラウドファンディングで多くのサポートを得た
1カ月間で1000人以上もの視聴者を獲得し、115組のアーティストが参加した配信チャンネル『VIDEO SERVICE “AMUSEMENT”』をはじめ、自粛期間中も精力的に音楽発信の場を耕してきたスプレッド。
先日行われた音響、照明の設備工事、営業継続を目的としたクラウドファンディング『SPREAD CONTINUE PROJECT』では、アーティストやデザイナーとのコラボレーショングッズを用意し、293人の賛同者から約190万円もの支援を受けた。
スプレッドは、オープニングにふさわしい企画をこのほど発表。 9月から11月までの3カ月にわたって開催される『OPENING SERIES』では、ダンスミュージンクシーンを中心としたDJやアーティストを招致し、下北のシーンを支える新たなヴェニューの幕開けを飾る。
生まれたての空気を体感
スプレッドはプレスリリースで、ステートメントを公表している。
「音楽を鳴らすための形を持って生まれたスペースは生き物のようなもので、エントランスの扉を開けて様々な『気』を吸い込んでいかなければ衰弱し続けていきます。これはSPREADに限ったことではありません。
(中略)
私たちに残された決断は、扉を開き、店をオープンすること。このスペースが少しずつでも本来あるべき姿形となり息を吹き返していくために、9月より様々な世代の幅広いジャンルやスタイルのオーガナイザーとアーティストの方々と力を寄せ合っていただき、イベントを開催していきます」
(文責 SPREAD制作担当 松原裕海 / Romy Mats)
店舗内では検温や来場者情報の記入など、十分な感染防止対策を実施した上で、密になり過ぎないような空間を保っていくという。 あらゆる業種が新型コロナウイルスの影響を受けるなか、細心の注意を払いながら、こういったカルチャーを開拓する場が生き残ろうとしている。この生まれたてのヴェニューに足を運んでみてはいかがだろう。
テキスト:高木望
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