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ロンドンが「森」だということを知っていただろうか。厳密に言うと「都会の森」だが、実にたくさんの木が植えられている。そして、今、この街の森がさらに豊かになろうとしているのだ。ロンドンのサザーク地区では、ヨーロッパ最大級の都市型屋上庭園を作る計画が進んでいる。完成後は、森林に分類されてもおかしくないほど十分な木を有する場所になる予定。つまり「都会の森の中の森」が誕生する。
1.1エーカー(約4450平方メートル)の広さを誇る庭園が建設されるのは、もともとBlackfriars Crown Court という刑事裁判所があった建物の屋上。1300トンの土壌に、1万本の植物、100本以上の木が植えられ、樹冠率は少なくとも25%になる見込み。建物内で出された廃棄物を利用した温水インフィニティプールも併設される。
2019年に政府がこの建物の売却をした時には大きな騒動があったが、今では、新たなオーナーで不動産投資家のFabrix Capitalが、6階建てのビルを 「コミュニティーの利用のための真の場所」 に変える計画を明らかにして、事態は落ち着いている。『Roots in the Sky』と名付けられたこの開発では、屋上庭園だけでなく、最上階のレストランとバー、その下のオフィススペースができ、1階には緑のアトリウム、講堂、カフェ、ショップが設けられる。
開発会社ではまた、コミュニティーガーデン、市民菜園、鉢植え小屋、シードバンクなど、地元の人々のための空間と施設を提供することも約束している。
工事は、2021年1月に開始し、完成は2024年になる予定。それまでは、ロンドン市内にある840万本の木で満足しよう。
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