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ロンドンに世界最大のイラストレーション展示施設が誕生

ハウス・オブ・イラストレーションが移転、2022年完成予定

Joe Mackertich
テキスト:
Joe Mackertich
Editor-in-Chief, UK
How the new gallery space will look
Tim Ronalds ArchitectsConcept art for the new gallery space
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キングスクロスのハウス・オブ・イラストレーション(The House of Illustration)は素晴らしい場所だ。歩き回り、素敵な絵を眺め後は、近くの大きなウェイトローズのワインバーへ立ち寄る楽しみもある。敢えて言うならば欠点の一つは、展示空間が少々小さいということだろう。

どうやら、ロンドンにいるギャラリーの神がその欠点に耳を傾けてくれたようだ。ハウス・オブ・イラストレーションは、名称をクェンティン・ブレイク・センター・フォー・イラストレーション(Quentin Blake Centre for Illustration)に変更し、緑豊かなイズリントンへ移転する準備をしている。移転先はとても広大。敷地内には18世紀と19世紀に建てられた四つの工業ビルがあり、ロンドンで唯一残る風車も見られる。800万ポンド(約11億円)をかけたリノベーション完了後、ここは世界最大のイラストレーション専用アートスペースとなる。

イギリスの児童文学作家のクェンティン・ブレイクは、「自分の名前が自分が愛している芸術のための国際的な拠点、そしてビジュアルという言語で話してはいるが、全ての人に理解されているアーティストたちと関連付けられることを非常に誇りに思っている。素晴らしい場所になるだろう」 と述べた。

キングスクロスの旧ギャラリーはロックダウンのため、3月にすでに閉鎖。新しいスペースのリノベーション工事は2021年6月に始まり、2022年秋のオープンを予定している。

A cut-away of one building on the site
A cut-away of one building on the siteTim Ronalds Architects
A birds-eye-view of the entire site
A look at the entire £8m siteTim Ronalds Architects
Concept art showing the illustration gallery's cafe
Concept art showing the illustration gallery's cafeTim Ronalds Architects

原文はこちら

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