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「転がる石にはコケが生えぬ」ということわざがある。しかしこの数カ月の世の中には、転がる(ロールする)ものも、ロックするものもなかった。だからこそ、ローリング・ストーンズは全力を尽くしてロックダウンから抜け出そうとしているのかもしれない。
とはいっても、新しいツアーの発表ではない。飛び込んできたのは、世界最高のロックバンドであるストーンズがロンドンにショップをオープンするというニュースだ。
彼らのショップ『RS No. 9 Carnaby』は、2020年9月9日(木)、カーナービーストリート9番地にオープンする。バンドが奏でるギターサウンドのようにキャッチーな店名だ。この出店プロジェクトは、ストーンズのグッズを制作しているブラバド社との提携により実現した。出店場所に選ばれたカーナービーストリートは60年代にモッズファッションなどの中心地となり、現在はハイエンドファッションのブティック、そして、リアムギャラリーのショップがあることでも知られている。
店ができるこの場所についてストーンズは「ソーホー地区は常にロックンロールを象徴してきた。その中のカーナビーストリートは我々のショップに最適な場所だ」とコメント。
店頭には同店限定の「世代を選ばない新しいファッションアイテムとグッズ」が並ぶ。また、バンドロゴであるベロマークに使われている色で、ショップオープンを機にパントン公式カラーに「Stones Red」として登録される赤色をフィーチャーしたアイテムも登場。さらに、レインコートやキャップ(メンバー世代の防寒アウターはこれらだった)、ミック・ジャガーのようになれるスカーフも販売される。
ショーウィンドウに設置されるのは名曲『黒くぬれ!』の波形を利用したインスタレーション。店内ではガラスの床に人気曲の歌詞が書かれ、試着室にはアルバムのアートワークが飾られる。聞こえてくるのは、もちろんストーンズの名曲の数々だ。
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