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ロンドンにオレンジワイン専門のワインバーがオープン

イギリスで初、50種類をラインアップ

Laura Richards
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Laura Richards
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ロンドンでは多くのものが変化しているが、かろうじて残っているものもある。その一つが、おいしいものを一杯飲みたいという欲求だ。

ハックニーにあるレストランであるシルバーライニングは、ロックダウンからの復活に向けて準備を進めるなか、ロンドンの熱狂的なワイン愛好家を救済するべく、オレンジワイン専門のワインバーになることを決断。その結果、イギリスで初となるオレンジワインバーが誕生した。

オレンジワインは「スキンコンタクト」という製法で作られる。白ワインを作る際、白ブドウの皮を取り除くのが普通だが、スキンコンタクトの場合は、発酵期間中も皮を残したまま。その結果、オレンジ色をして、多くのタンニンを含み、より複雑で苦味のある味わいのワインができるのだ。オレンジワインは自然派ワインや人的介入を最小限に抑えたワインへの関心の高まりにより、ロンドンではカルト的に人気を得ている。加えて、グラスを傾けたときに見られる刺激的な色合いも、その人気に少なからず影響していると言えるだろう。

シルバーライニングではロックダウン前からオレンジワインを扱い、毎週「オレンジの水曜日」というイベントを行うほどプッシュしてきたが、今ではそれ以上に力が入り、50種類をラインアップ。

同店マネージングディレクターであるサラ・マドックスは、「ロックダウンによる閉店は、私たちが本当に情熱を注いでいることをテーマにして店を再開するための時間を与えてくれました。現在、ワインにこだわっている店でも、オレンジワインはメニューに1、2種類しかありません。だからこそ、私たちは素晴らしいワイン生産者やサプライヤーと協力を続け、ワインの幅広さと多様性が感じられるオレンジワインを紹介しているのです」と語っている。

ロックダウンから段階的に営業再開していくなか、店がリニューアルした当初は持ち帰りに限定していたが、2020年9月30日からは店でオレンジワインを楽しみながら、ソシソン(プランスのサラミ)やオイルサーディンをつまむこともできる。グラスを明かりにかざしてみると、ロンドンの未来が少しずつ明るくなっていることをより感じられるのではないか。

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