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レゴブロックで2030年の渋谷を表現、「超福祉展」ワークショップが開催

テキスト:
Hiroyuki Sumi
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最先端の福祉器具の展示などを通し、福祉に対するイメージを変えるイベント「2020年、渋谷。超福祉の日常を体験しよう展」(超福祉展)が11月6日(火)から12日(月)、渋谷一帯で開かれる。開催に向け4月25日、企業や団体などの代表者が、2020年以後の街の姿などについてアイディアを出し合うワークショップが行われた。約50人の参加者が、グループワークなどで福祉の未来について意見を交わした。

超福祉展は2014年から毎年開催。これまで器具の展示やシンポジウムなどが中心だったが、今年は人々が交流し、様々な課題解決の糸口を探る内容を予定しているという。

最初に、同展を主催するNPO法人ピープルデザイン研究所代表理事の須藤シンジがあいさつ。「2020年をメルクマール(指標)に、違いを力にして変わっていく(渋谷の)街の様をクリエイティブに紹介したい」と意気込みを語った。

ピープルデザイン研究所代表理事の須藤シンジ

続いてワークショップデザイナーのカキザワケイタの進行で、「2030年超福祉な社会」をテーマに、レゴブロックを使ったグループワークに移った。6人ずつグループに分かれ、参加者が一人一人、レゴブロックで2030年の街の姿の理想形を表現。

真剣な表情で、街中を移動するトイレや、パラリンピアンとオリンピアンが共に競う大会など、個性あふれる作品を作り上げた。グループ内でアイディアを紹介し合った後は各作品を組み合わせ、より大きな街のイメージを作り上げた。

グループワークで完成したレゴブロック作品

さらに一人一人が、その街が実現されるにはどんなサービスやプロダクトが必要になるのかを考え、手元の紙に記入。「外出先のトイレの内装を自宅の内装に切り替えることができるサービス」や「人とすれ違うと自動でハイタッチしてしまうデバイス」「バリアを楽しく乗り越えるバリアフルパーク」など、枠にとらわれない発想を書き出した。

参加者が描いた未来のプロダクト案

最後は、全員がお互いのレゴブロックや、紙に書かれたアイディアを見て回り、考えを深めた。本気で実現したいと思えるサービスやプロダクトなどが書かれていれば、星マーク(☆)を付けて投票し合い、企業同士がマッチング。両者が実現に向けて話し合った。

ワークショップは約3時間にも及んだが、参加者らは活発に意見を交わしながら、未来の街作りについて知恵を絞っていた。須藤は、「一期一会は大事なこと。参加した皆さんには、明日から1つ前に進めるよう、早速アクションを起こしてほしい」と呼びかけていた。

この日に出たアイディアのうちいくつかは、9月の中間報告を経て、11月9日(金)に発表される予定。

2017年の『超福祉展』のレポートはこちら

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