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今の生活の中でも「色」のきらめきを楽しむことができる。その機会を作ってくれるのが、ジャン=ミシェル・バスキアによる万華鏡のようなアートの数々だ。大きいこと、明るいこと、やんちゃであることの巨匠だったバスキアの最も有名な作品100点以上が、13日にルイ・ヴィトン財団美術館が公開した動画で観ることができる。
この動画は、2018年10月から2019年1月まで同館で行われたバスキアの回顧展をまとめたビデオツアー。紹介されているのは、グラフィティの先駆者としてブルックリンの裏通りでタギングをしていた頃から、突如として国際的なアートシーンへ上り詰め、文化的な象徴へと変貌を遂げるまでに生み出された作品。彼は1988年に27歳で他界するまで、文字通り短い人生の中で、これらの作品を描いた。
回顧展は美術館の広大で光に満ちた4つのフロアにわたって行われ、各展示空間はバスキア作品のテーマといえる、ストリートライフ、宗教、死に分けられている。展覧会は個人コレクションを含む、作品の一度限りの貸し出しが前例のない規模で実現したことでも話題になった。そのため、バスキアの魅力を全方位的に感じ、グラフィティスタイルの絵や迫力ある走り書きの文字など、彼独特のナイーブさを留めた作風が間近で見ることができた。
展示室の壁には、ウォーホルと並んだ自画像作品である『ドス・カベサス(Dos Cabezas)』など、バスキアの著名な作品がたくさん並べられている。逆に、この回顧展で初めて一般公開された3つの頭蓋骨をモチーフにした『ヘッズ(Heads)』などのあまり知られていない作品も楽しめる。
ビデオツアーは、ルイ・ヴィトン財団美術館のYouTubeチャンネルで公開されている。