ニュース

ミュージシャンSeihoが手がける「ヴァーチャルおでん そのとうり」とは?

テキスト:
Time Out Tokyo Editors
そのとうり
Photo:Kisa Toyoshima店長のあきお
広告

希代のビートメイカーであるSeihoがプロデュースする渋谷のおでん屋そのとうりSeihoがメジャーデビューを果たした、Sugar’s Campaignのゲストボーカルでもある、あきおが店長を務め、丁寧に出汁(だし)をとったおでんを提供している店だ。

現在は感染症拡大防止のため休業中だが、同店の2周年に合わせ、4月から「ヴァーチャルおでん そのとうり」をスタートした。

そもそも「ヴァーチャルおでん」って? 早速、Seihoに話を聞いた

「テレビ電話的なFace to Faceのコンテンツは多いけど、その場所の空気や空間を楽しめるVR動画の特性を活かした新しいコンテンツが出来ないかと前から考えてたんです。例えばカフェで仕事をしている時、隣の人の会話が聞こえてきて、つい聞きいってしまうような、そういうラジオ的な面白さを合わせたコンテンツを作ってみようと、スタートしたのが、『ヴァーチャルおでん』です」

ヴァーチャルおでん そのとうりでは、Seihoとあきお、そこに日中の時間帯に同店舗で日本茶と創作和菓子の店「かんたんなゆめ」を切り盛りしている、寿里などとのやりとりが展開される。時には、DJでプロデューサーのオカダダ、また、書道家の万美などのゲストが登場することもある(現在、不定休で19時に更新)。

「もう少し遅くしてほしいという声もあったり、週6本あげる予定が週5本になったりと、いろいろと実験中です。VR動画はサイズも大きく編集も大変で労力と割に合わなさすぎますが(笑)、同時に大きな可能性も感じています。実世界の生活の仕方、音楽の方向性など、さまざまなフィードバックが起こってる。そういうことをふまえた実験の場所だと考えています」

現在は海外に住む、元常連からも「これを見ながら飲むのが毎日の楽しみだ」という声もある。

Seihoらしい、摩訶不思議な音楽とともにオープンするヴァーチャルおでん そのとうり。アーカイブは残るが、自宅で一杯やりながらリアルタイムで参加するのも一興だ。あきおが約1年をかけて作り上げたという出汁同様、試行錯誤を繰り返しながら展開されるこの取り組み。ぜひ見守っていきたい。

公式サイトはこちら

テキスト:長谷川あや

関連記事

昼は和菓子屋、夜はおでん屋?Seihoプロデュースの渋谷の隠れ家へ案内

最新ニュース

    広告