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この夏、渋谷の宮下公園が、公園、商業施設、ホテルが一体となったミヤシタパークとして生まれ変わった。新たなカルチャーを生み出すべく誕生した同所には、日本初上陸を含む気になる飲食施設もオープンしている。敷地面積約1万740平方メートル。延床面積約4万6000平方メートル、全長約330メートルから成る渋谷の新たなランドマークのなかから、まず駆けつけたい飲食店5軒をピックアップした。
1. まき火グリルに悶絶する。
ニューライト(NEW LIGHT)は、「レストランを自由に遊ぶ」楽しみ方を提案する一軒だ。ニューヨーク、ロンドン、パリなど国内外で活躍するデザイナー、グラマラスの森田恭通がデザインしたアートな空間は、薪(まき)火グリルと世界中のワインが楽しめるダイニングバーのビターネスヴァレイ88(Bitterness Valley88)と、ラグジュアリーなカラオケルームを併設する。
いちおしは、薪で火をともし薫香までまとわせた特製グリラーで焼き上げる黒毛和牛。薪火ならではの強火で一気に焼き上げることで、あふれる肉汁と脂身の甘味を閉じ込めた肉はかみ締めるたびにうっとりするおいしさだ。ヨーロッパ料理のアラカルトも豊富にラインナップしている。
バーには、経験豊かなバーマンが作り出す、遊び心あるカクテルや四季折々のフルーツカクテルのほか、「飲めない人も来たくなるバー」をコンセプトにノンアルコールドリンクも豊富に取りそろえた。
2. 紙カップでラーメンをすする。
黒帯は、一風堂が手がけるニューヨーク生まれのラーメンブランドだ。2014年にニューヨークで誕生し、現在はアメリカ国内に6店舗、シンガポールに1店舗を展開。ミヤシタパークのフードホール内にオープンしたミヤシタパーク店は、記念すべき日本1号店となる。
主力商品は鶏白湯(とりぱいたん)。看板商品の『黒帯』は、まろやかで濃厚な鶏白湯スープに太いちぢれ麺を合わせ、しっとりとした鶏チャーシューと半熟煮卵、ネギ、フライドオニオンチップをトッピングし、ブラックペッパーを使用した香油をたらしてアクセントを加えた一杯となっている。
『茶帯』は、鶏白湯とは異なるすっきりとした鶏清湯(とりちんたん)スープのラーメン。優しい味わいで、すっきりタイプのラーメンが好きな人にもおすすめだ。
海外の黒帯店舗同様、ミヤシタパーク店でも、アメリカのラーメン文化では一般的となっているテイクアウト式を採用。陶器のどんぶりではなく紙カップでの提供となり、フードホール内はもちろん、持ち帰りにも対応する。
3. スムージーで元気をチャージする。
カリフォルニア発の大人気のスムージージュース専門店ジャンバが、ミヤシタパーク内に日本1号店をオープン。ビタミンカラーが目をひく、カラフルな壁画がゲストを明るく出迎え、スムージーを通して、ポジティブで元気でカラフルなライフスタイルを提案する。
ジャンバスムージーは、合成着色料、合成香料、人工甘味料、果糖ブドウ糖液糖を使用していないのが特徴。注文を受けてから作るため、果物を食べているようなフローズンスムージーが楽しめる。世界各店舗で人気の高いナチュラルなスムージー上位6種類をはじめ、植物由来の天然色素「スピルリナ・ブルー」を使用した鮮やかなブルーの日本限定オリジナルスムージー『ソライロ・コージー』を含む7種類がラインナップする。
ミヤシタパークの豊かな緑に、ビビッドなカラーのスムージーは間違いなく映えるはず。
4. たまご料理を味わい尽くす。
パンとエスプレッソとまちあわせは、パンとエスプレッソの新業態で、初の「たまご料理」がテーマの店舗。店名には「待っている時間をたのしむ」というもう一つのテーマが込められている。
店内の鉄板で焼きあげるオムレツはトロトロで、パンにもよく合う。パンとエスプレッソとの看板商品である人気食パン『ムー』で焼きたての卵を挟んだ、鉄板ホットサンドはぜひチェックしたい。そのほか、『ブリュレフレンチトースト』、夜の『シメパフェ / 夜パフェ』など気になるメニューがラインナップ。門家の目線でセレクトした『パンと日本酒のペアリング体験』も楽しめる。
5. 各土地のソウルフードをはしごする。
渋谷横丁は、全長100メートル、約1000平方メートルのフロアに19の店舗が集結する、「毎日が食フェス」なエンタメ横丁だ。北は北海道から南は九州、沖縄まで地域のソウルフードが楽しめるほか、元力士が作る力士めしや昭和レトロな純喫やスナックなどが軒を連ねる。
全国の食市では、各地の代表的な郷土料理はもちろん、地域でおなじみのB級グルメ、どんぶり、麺などのソウルフードまでがずらり。日本酒や焼酎などご当地自慢のアルコールも用意した。メニューの数は約2500。渋谷にいながら日本全国の味を食べ尽くすことができる。
昭和の商店街をテーマに、ディテールまでこだわった内装にも注目したい。レトロなちょうちんや昭和の看板、標識などを随所に配し、昭和世代の琴線に触れること間違いなしだ。今後、地域の祭りやクールジャパンをテーマにしたイベントも開催していくという。
テキスト:長谷川あや
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