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規制緩和のフェーズ1に入ったばかりのニューヨークでは、オンライングローサーの配達時間枠を確保するのが難しいという状況が続いている。そんな中、地元の農家とミシュランが組んで地域支援型農業(CSA)をヒントにした宅配サービスを試験的に始めた。多くの人は星の数で店を評価するレストランガイドとして、ミシュランを認識しているだろう。しかし、彼らは、今、ノーウィッチ・メドウズ・ファームズ(Norwich Meadows Farms)と提携し、地元の慈善団体、そして食物連鎖をも支援しようとしている。
サービス開始時に用意されたのは135ドル(約1万4,000円)のボックスで、中に入っているのは季節の野菜、卵、乳製品、パンなど。これらは、オルムステッド(Olmsted)やグラマシータバーン(Gramercy Tavern)のようなレストランに食材を供給してきた地域の農場から調達される。オンラインで毎週販売されるのは、最大500箱。
価格はほかのCSA宅配サービスと比べて割高だが、収益の30%はゴッズ・ウィー・デリバー(God's We Deliver)とシティーミール・オン・ウィールズ(Citymeal on Wheels)に寄付される。ボックスは今のところ、金曜日、土曜日、月曜日で、範囲はマンハッタンのみ。ほかのサービスと異なり、シーズン全体で利用する必要はない。
レストランが再開の時期や方法を模索している間、地元の農家は売り上げの減少を補う方法を見つけなければならなかった。さらに、農家では健康や安全に注意を払う必要から、労働力も減少。そのため多くの農家がニューヨークでの宅配を始めている。
ノーウィッチ・メドウズ・ファームズのオーナーであるザイド・カーディーは、「私たちはミシュランの星を獲得した多くのシェフと仕事をしているので、ミシュランとの取り組みはある意味自然だった。これはファーム・トゥー・テーブルの動きと同じとも言えるけども、直接家のテーブルに届けているという点では違うね」と語っている。
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