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シンガポールを代表する統合型リゾート、マリーナベイ・サンズにあるガーデンズ・バイ・ザ・ベイなど人気施設の一部(下記参照)が、2020年7月1日(水)から営業を開始する。残念ながら政府のガイドラインに沿って、ホテルなどの施設では閉鎖が続くため完全ではないが、ロックダウンの緩和が進む中、人気リゾートが活気を取り戻しつつある。
ただし、7月1日の営業再開は、全ての人に向けたものではないので注意が必要だ。ほとんどのヴェニューではオンラインでのチケット購入が必須で、追加の入場制限を設けている場合もある。例えば、スカイパーク展望デッキへの入場はチケット保持者であれば可能だが、アートサイエンス・ミュージアムの場合は、チケット保持者で、かつサンズ・リワーズ会員のみという条件が付く。
カジノへの入場は、カジノ・サンズ・リワーズ・クラブのゴールド以上のステータスと発行済みの年間パスの両方、またはいずれか一方が必要だ。
フラワードームへは、ひとまずフレンズ・オブ・ザ・ガーデンズ会員のみが入場可能。7月11日(土)からは一般にも開放される。9月末まで1SGドル(約77円)引きで入場券を購入できるガーデンズ・バイ・ザ・ベイのアプリをダウンロードを忘れずに。
このアプリでは、チケットのスキャン、SafeEntry(政府が提供する入退場記録システム)の実行、混雑状況をリアルタイムで確認することもできる。手間をかけず、非接触で園内を安全に楽しむためにも必須だろう。一般チケットの販売は、7月7日(火)からアプリとウェブでスタートする。対面でのチケット販売は、まだ再開されない。
感染予防策も徹底している。マリーナベイ・サンズ内では安全を確保するため、マスクを着用すること、5人以上のグループでは集まらないこと、ほかの人と1メートルの距離を保つことなど、一般的なガイドラインの遵守が求められる。体温チェックも実施され、フラワードーム内では、ルートが一方向になる。
また、マリーナベイ・サンズでは、ロイヤルティ会員の要件確認と政府の入退場記録の両方に対応できる独自のエントリーシステム、MBS SafeEntryシステムを導入。これにより、政府の接触者追跡に加え、群衆の整理、アクティブなキャパシティー管理にも可能になった。
経済再開の第2段階にあるシンガポールでは、多くの企業が営業を再開しているが、決して今の安全や衛生の状況に満足しているわけではない。ビジネスの回復、公衆衛生を向上させるために、多くの場所で水面下の努力がまだまだ続けられている。
7月1日に再開するヴェニュー
・ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ
・フラワードーム
・アートサイエンス・ミュージアム
・スカイパーク展望デッキ
・カジノ
・Koma
7月3日(金)に再開するヴェニュー
・db Bistro & Oyster Bar
6月に再開済みのヴェニュー
・ザ・ショップス アット マリーナベイ・サンズ
・Black Tap
・Bread Street Kitchen
・CUT
・Mott 32
・Yardbird
7月1日時点で閉鎖が続くヴェニュー
・マリーナベイ・サンズ・ホテル
・クラウド・フォレスト(ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ内)
・OCBCスカイウェイ
・スーパーツリー・オブザベートリー
・フローラル・ファンタジー
・サンズ・エキスポ
・コンベンションセンター
・サンズシアター
・マーキー
・デジタルライトキャンバス(ショップス内)
・サンパンライド(ショップス内)
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