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イギリス生まれの『テリーズ オレンジ チョコレート(Terry's Chocolate Orange)』の箱に入り込んで眠りたいと思ったことはないだろうか。誰かが思いついたであろうそのアイデアを、フランスのスキーリゾートが実現した。奇妙な時代におけるおかしなことだが、オレンジチョコに囲まれる機会を逃すのはもったいないことかもしれない。
モンヴァルザンに2020年12月オープン予定のスキーリゾート、クラブ・メッド・ラ・ロジエール(Club Med La Rosière)に、オレンジチョコをテーマにした部屋が登場する。
まず、装飾が圧倒的だ。壁紙やベッドの色はテリーズ製品の色使いにインスパイアされ、オレンジと青をキーカラーに採用。壁に大きな(食べられはしない)オレンジチョコの房が掛かり、トイレットペーパーからもチョコレートの香りが漂う。さえわたる下らなさと、甘い物好きの夢が詰まった部屋だ。
同リゾートのオープンは12月のため、部屋には本物のクリスマスツリーが置かれ、飾り玉型チョコレートや甘い物がたくさん入った靴下(補充もあり)も用意される。ルームサービスでは、オレンジチョコのホットチョコレート、カクテル、トリュフなどがフィーチャー。この部屋はテリーズがスポンサーしているわけではない。愛情のこもったオマージュなのだ。
オレンジチョコを頬に詰め込んだらバルコニーに出て、180度見渡せる周囲の山々を眺めよう。ゲレンデでは、オレンジ色と青色にカスタムされたスキー板を使うことができる。リゾート全体の羨望(せんぼう)の的になるに違いない。まずは、甘い物の食べ過ぎで睡魔に襲われないように注意した方がいいだろう。
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