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ニューヨーク市、小売店にも歩道を開放

レストラン向けプログラムへの成功を受け、商品展示や売買取引を許可

Collier Sutter
テキスト:
Collier Sutter
shopping outside
Photograph: Shutterstock
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ニューヨークの歩道がもうすぐ、巨大なストリートイベント会場のようになるかもしれない。ニューヨーク市によるオープンレストランプログラムの成功を受けて、小売店のための同様の取り組みが正式に始まった。

同市長のデブラシオは、2020年10月30日から市内の歩道の一部を利用して、商品陳列や売買取引などの販売業務が可能になったと発表。ニューヨーク市中小企業サービス局は、「市が定めた基準を満たしている限り、小売店などが商品の展示し、売買取引を行い、顧客が列に並ぶ場所を提供できます」と述べている。 

またこの新たな取り組みは小売店に限ったものではない。修理店、パーソナルケアサービス店、ドライクリーング店、コインランドリーなども、歩道への客席追加、行列のためのスペースの提供、商品の陳列が可能になった。

店舗空間の確保はニューヨークの小規模店舗やサービス店にとって重要な問題。歩道に1.5メートルほどの利用可能なスペースが拡大すれば、より多くの顧客が安全に商品を見たりすることができ、ソーシャルディスタンスがさらに保てる可能性がある。

地元デザイナーによる手作りの服やジュエリーを販売してる、ウィリアムズバーグの小さなショップ、Treehouse Brooklynは現在、一度に2人までしか店内へ顧客を入れることができない。同店のオーナーであるシリ・ウィルソンは、「新しいプログラムに参加できることを楽しみにしています。観光客と地元客の両方に依存している小さな店なので、私たちは新型コロナウイルスの大流行、そしてそのために生まれた見知らぬ人と店内に一緒にいることの不安を解消しながら店を続けることにとても苦労を感じていました。現在は一度に2人の入店に限定し、入店時はマスクをしてもらって、手指消毒剤を用意しています。今回のプログラムによって、店の外に実質的なミニストアを作ることができ、好奇心旺盛なより多くの顧客が店に来てくれることを願っています」と語っている。

市長はホリデーシーズンが控えていることもあり、このプログラムによって4万以上の中小企業の売り上げが急増する可能性があると考えているようだ。今回の小売店向けプログラムは、通年に延長されたレストラン向けのプログラムとは異なり、今のところ2020年12月31日(木)に終了する予定。しかし、秋が深まりこれから屋外での展開が厳しくなる季節を迎えるため、一部の小売店オーナーたちは、この取り組みが2021年の春から夏まで続くことを期待している。

プロスペクトハイツを拠点にするビンテージショップ、1 of a Find Brooklynは11月も人数を制限し、屋内のみで営業することを決めている。同店のスタッフは「2021年春まで続くのであれば、このプログラムに参加したいです。我々はビンテージ家具やアートワーク、植物などを扱っています。屋外に置くにしても、寒くて雪も降る季節は不向きなので避けたいのです」と、プログラム延長に期待を寄せた。

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