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ドナルド・トランプが、ついに(メキシコとの間の壁ではなく)自身の壁を手に入れたようだ。
大統領選挙の投票日を目前に控え、ニューヨークのソーホー、ドナルド・トランプによる2万もの虚偽、もしくは誤解を招く可能性のある発言を集めた巨大な壁画が登場した。長さは30メートル。引用された発言は全てワシントン・ポストが記録し、ファクトチェックをしたものだ。
実はニューヨークに「虚偽の壁画」が登場したのは今回が初めてではない。2020年10月3日、この壁画を企画したラジオフリーブルックリンは、当初ブッシュウィックのPine Box Rock Shopの外に同様の作品を制作。メディアの注目を集め、上院議員であるチャック・シューマーも視察に訪れたが、トランプ支持者に「Vote Trump or Die(トランプに投票 or ダイ)」「Stand Back and Stand By(少し下がって、好機を待て)」といったスローガンを上から落書きされてしまったのだ。
ラジオフリーブルックリンは、その破壊行為で黙るつもりはなく、新しい壁画を作成するための資金調達キャンペーンを開始。4,000ドル(約42万円)以上を集め、ソーホーのラファイエット・ストリートとグランド・ストリートの角にオリジナルを2倍長くした壁画を設置した。
壁画に見られる発言は、ありがたいことにカテゴリーごとに色分けされている。ロシア、新型コロナウイルス、ウクライナ、税金、入国管理局など、どのカテゴリーを見ても「迷言」のオンパレード。可能であればこの新しいパブリックアートを自分の目で見に行こう。そして、まだ投票していない人は、投票を忘れずに。
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