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チェーって何?学芸大学にベトナムのローカルスイーツ専門店がオープン

Mari Hiratsuka
テキスト:
Mari Hiratsuka
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学芸大学駅から徒歩約3分ほどの場所にあるアジア雑貨のセレクトショップ、バーバーバー333)内に、2019年7月、ベトナム風かき氷「チェー」の専門店チェー・バーバーバー(Chè 333)がオープンした。

2018年6月に、「DISTRICT(区域・エリア)」をコンセプトにオープンしたバーバーバーでは、ベトナムやタイを中心に、現地のアーティストや職人たちとコミュニケーションしながらセレクトした、小物やバッグ、ベトナム南部の幻の民芸皿、ソンべ焼のヴィンテージ食器などのライフスタイル雑貨などを販売。入荷とともに完売となるメッシュのサンダルなど、現地の雑貨をモダンにアレンジした、オリジナルレーベルも展開している。

ソンべ焼のヴィンテージ食器

オーナーの坂野高広は、「美しくモダンな伝統工芸品や民芸品の背景にあるベトナムの文化やストーリー、ベトナムの若者が自国の伝統や文化を大切にしながらも、新たなモダンなベトナムを発信していこうとする今のベトナムも伝えたくて」とオープンのいきさつを語る。チェーの販売を開始したのは、「ベトナムのストーリーを伝えるに当たって、食は必須」と考えたことがきっかけだ。 

チェーはベトナムの国民的スイーツで、ココナツミルクや甘く煮た豆類や芋類、タピオカ、フルーツやゼリーなど複数の具材に、クラッシュアイスとシロップをかけた具だくさんのカキ氷。ベトナムの市場では必ずといっていいほどチェーの店があり、路上の屋台でも販売している。 

氷が入った冷たいものだけでなく、日本のぜんざいのような温かいチェーもあり、シロップや具材など内容も店によって異なる。「チェーとはベトナム語ではスイーツという意味なんです。日本における和菓子のようなもの、と考えていただくと分かりやすいかもしれません」(坂野)

そんなベトナムの伝統スイーツであるチェーを、同店風にアレンジして提供している。4種類のアイスチェーを展開しており、一番人気は、白タピオカとサラシロップゼリー、パンダンリーフゼリー、リュウガン、緑豆あん、ココナッツシロップの上に氷を削り、最後にクラッシュピーナッツをかけた、『ココナッツミルク・チェー』(650円)だ。『ジャスミン シロップ・チェー』(650円)は、仙草ゼリー、白キクラゲ、マンゴー、豆乳プリン、小豆あん、ジャスミンシロップの上にクラッシュアイスとクコの実を乗せた

『ココナッツミルク・チェー』と『ジャスミン シロップ・チェー』

そのほか、『マンゴーココナッツ・チェー』(750円)、小豆やきな粉が入った和テイストの『ソイシロップのチェー』(750円)がラインナップしており、仙草ゼリー、白キクラゲやクワイ、リュウガンなど、15種類以上のトッピングも用意。また、チェー以外にも、ベトナムで近年大人気の『ヨーグルトコーヒー』(550円)や、フルーツをたっぷり使ったベトナム版スムージー『シントー』(各650円)なども楽しめる。チェーなどスイーツやドリンクはテイクアウトも可能だ。 

 なお、ベトナムでは、ぜんざいにも似たホットチェーも人気で、チェー・バーバーバーでも、秋冬にはホットチェーの販売も考えているとのことだ。モダンなアジアン雑貨を愛でた後は、ベトナムの国民的スイーツでクールダウンをはかってみてはいかがだろう。 

チェー・バーバーバー(Chè 333)の詳しい情報はこちら

テキスト:長谷川あや

撮影:Kisa Toyoshima

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