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タイムアウトが世界48都市の3万3000人以上を対象に行ったシティーインデックス調査で、東京がアジア最高位の10位を獲得。9位のパリと11位のマドリッドに挟まれる好成績を残した。調査では、一般読者だけでなく、世界中のタイムアウトの編集者や都市の専門家からも見識を集めた。調査参加者に対しては、飲食や外出、恋愛事情、人間関係、暮らしについて、どの程度満足しているかなど、都市生活のあらゆる側面を掘り下げる様々な質問を投げ掛けた。
アジアの都市で東京の次に上位にランクインしたのは29位のシンガポール。東京はほかのアジア勢を大きくリードしている。東京はいかにしてアジアで最高の都市となったのか? 調査の回答者たちは、東京の治安と清潔な街並み、住みやすさと便利さ、そして優れたフードシーンを理由に挙げた。
これは事実と言えるだろう。世界で最も混雑する50の駅のうちの45が東京にあるにも関わらず、この街の電車は機械のように規則正しく、信じられないほど正確に動いている。それだけではない。ミシュランガイドで星を獲得したレストランの数では、東京は世界でナンバーワンだ。
調査では、東京の風変わりな一面も浮かび上がった。香港とクアラルンプールに続き、東京人がレストランで外食する機会は非常に多いものの、東京のビーガンおよびベジタリアン人口は、対象都市の中では最も少なかった。日本人は肉が大好きなのだ。東京のとんかつや焼き鳥、寿司を味わっていれば、そうなるのは無理はない。
東京は今、2020年のオリンピック・パラリンピック開催に向けて、都市の再開発を行ったり、観光資源の充実を図っているまっ最中だが、アイデンティティーを失うことなく、より魅力的な都市として進化することを願いたい。