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タイの内閣は2020年9月15日、14日間の検疫を順守した上で同国に90日以上滞在することを希望する外国人観光客の入国を歓迎することで合意した。この政策は、落ち込んでいる国の経済を押し上げるのが主な目的。2020年10月から実施される予定だ。
バンコクポストによると、タイ政府は月に最大1200人(週に100~300人)の旅行者に最低90日の長期観光ビザを発行する予定。この措置により、国全体で月間約10億バーツ(約33億円)の収入増が見込まれる。
タイの首相であるプラユット・チャンオチャは、新型コロナウイルスの再流行の可能性について、「我々の公衆衛生は世界でも最高で、人々に信頼してもらえるものだ」と大胆な意見を述べた。
10月にタイへ入国を希望する観光客は、ホテルなど宿泊施設の予約書類の提示が必要。ビザは2回の延長(各90日)が許可される予定のため、最長9カ月間の滞在が可能となる見込みだ。
財務次官であるプラソン・プーンタニートは、中国、台湾、ヨーロッパ諸国など、ここ数カ月間新型コロナの被害を受けていない国や地域からの観光客の流入を期待しているという。
タイ政府は以前、特定の地域を隔離地にすることを検討していた。しかし、今回の方針変更で国全体を観光のために開放する方向へかじを切ることになった。今回発表された措置の詳細は、今後、タイ政府内で新型コロナウイルスの対策に当たっている状況管理センターで協議される。
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