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タイムアウト東京のオフィスでも話題になっているスタジオジブリの新作『アーヤと魔女』だが、新たに公開された画像によりその詳細が明らかになってきた。今回公開された静止画は、宮崎駿による手描きアニメーションとは対照的な画風で、全編3DのCGで制作されたもの。スタイルや雰囲気なども往来のジブリ映画とは異なることから、賛否両論となりそうだ。
本作は『ハウルの動く城』を考案した作家、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの児童書『EARWIG AND THE WITCH』にインスパイアされた作品。邪悪な魔女にいじめられながら育てられた孤児アーヤが、魔女に立ち向かうため少しずつ魔法の使い方を学んでいくというストーリーだ。
従来のジブリ作品に登場してきた少女や魔女のイメージとは少し異なり、アーヤがロックコンサートでマイクを握る姿などが描かれている。
宮崎駿が企画を担当、息子の宮崎吾朗が監督を務めた待望の新作だが、「ジブリ感」のなさにファンからはさまざまな声が上がっている。『アーヤと魔女』は当初、2020年のカンヌ国際映画祭で「オフィシャルセレクション2020」の一作として選出され、上映される予定だった。
残念ながら新型コロナウイルスの影響で今年の祝典は中止になってしまったが、すでに世界のジブリファンからも注目が集まっている。本作は劇場公開はされず、今年の冬にNHKで放送される予定だ。
また、どうしても宮崎駿の作風が恋しいという人は、最新作『君たちはどう生きるか』に期待しよう。この作品は全て手描きのため制作に時間がかかっており、3年後の完成を目指している。宮崎の新作が観れるのはまだまだ先のようだが、久しぶりの大作が待ち遠しい。
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