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2014年の『思い出のマーニー』を最後に、私たちは6年間スタジオジブリの新作を待ち望んでいる。今年、待望の最新作『アーヤと魔女』に関する最新情報が解禁されたが、映画の公開は3年後の2023年と少し時間がかかりそうだ。新作が出来上がるまでの間はジブリの名作を一作ずつ見直しているという人も多いだろう。スタジオジブリは、そんなファンに向けてすてきなプレゼントを用意したようだ。
今年の春に、Zoomの背景などに使える無料の壁紙を提供したスタジオジブリだが、それに加えてなんとジブリ全作品の場面写真が提供されることになった。もちろん、全ての画像は無料でダウンロードができる。現在発表されているのは、『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』『崖の上のポニョ』『借りぐらしのアリエッティ』『かぐや姫の物語』の8作品だ。数にすると合計400枚、各映画ごとに50枚のリリースとなる。
1枚ずつめくっていくと絵本のような楽しみ方もでき、映画のストーリーをもう一度体感できるだろう。印刷して使ってみたり、ウォールペーパーにするなど使い方は自由だが、プロデューサーの鈴木敏夫が「常識の範囲でご自由にお使いください」というメッセージを寄せているので、商業目的や悪用となるような使い方はしないように気を付けてほしい。
『マーニーの思い出』(2014年)は、杏奈とマーニーの少女二人がお互いの人生の秘密を明かしていく物語。作品の舞台は北海道で美しい自然も見どころだ。
『かぐや姫の物語』(2013年)は、『竹取物語』を原作とした作品。日本の古典作品を水彩画風のアニメーションで表現している。
『風立ちぬ』は震災や戦争といった波乱の時代を、夢を持ちながらも懸命に生き抜いた若者を主人公にした作品。戦闘機「零(ゼロ)」を設計した堀越二郎がモデルだ。
『コクリコ坂から』は東京オリンピック開催前の1963年という激動の時代を生きる横浜の青年、小松崎海の人生を追った作品。
『借りぐらしのアリエッティ』(2010年)は、メアリー・ノートンのファンタジー小説『床下の小人たち』を基にしたファンタジー映画。人間の家の中で暮らす小さな家族の生活を描いた。
かわいらしさでいったら、どの作品も『ポニョ』(2008年)には勝てないかもしれない。この作品は、魔法の金魚から人間になったポニョと少年、宗介のピュアな友情の物語だ。
『ゲド戦記』(2003)は、アーシュラ・K・ル=グウィンのファンタジー小説をオリジナルとした作品。魔法使いやドラゴンなどが登場する壮大なストーリーをジブリらしく表現した。
みんなが大好きな『千と千尋の神隠し』からも名シーンの数々が届いた。
画像のダウンロードはジブリの公式ウェブサイトからできるようになっている。今後も画像のラインラップを随時増やしていくと発表しており、『魔女の宅急便』や『ハウルの動く城』などの人気作品から、どんな名シーンが届くか楽しみにしたい。
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