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シンガポールのホーカー文化がユネスコ無形文化遺産に登録

多民族国家の胃袋を支える屋台文化、首相も感謝

Fabian Loo
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Fabian Loo
Maxwell Food Centre
Photograph: Danny Santos / Singapore Tourism Board
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2020年12月にオンラインで開催されたユネスコの政府間委員会で、シンガポール名物である「ホーカー文化」のユネスコ無形文化遺産への登録が発表された。

ホーカー(屋台)文化について、シンガポールが初めに無形文化遺産への登録を目指す意向を示してから約2年。努力のかいあって、ついに24人の委員会メンバーが満場一致で、同国の申請を可決した。シンガポールからの無形文化遺産への登録は初めて。

今年の委員会ではほかに、日本の伝統建築工匠の技、フィンランドのサウナ文化などの登録も決定。2020年12月の時点で、無形文化遺産は492件となり、その中にはインドのヨガ、タイのマッサージ、日本の和食、メキシコの伝統料理など含まれている。

シンガポールでは、無形文化遺産への登録を記念し、2021年1月11日(月)まで『SGホーカーフェスト』(参加にはシンガポールの電話番号、NRICかFINが必要)をオンラインで開催中。動画やウェビナーでホーカー文化について学べるほか、好成績を収めると29のホーカーセンターで使えるバウチャーが獲得できるバーチャル宝探しも楽しめる。

シンガポール首相のリー・シェンロンは、Facebookの投稿で、「長年、国の胃袋と精神を養ってくれたホーカーに最大の感謝をしなければならない。お気に入りのホーカー料理を注文してお祝いしませんか?」と祝福の言葉を述べた。

原文はこちら

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