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息をのむようなショーを繰り広げるシルク・ドゥ・ソレイユのサーカス。通常は、彼らが街を訪れるまで公演を待たなければいけないが、世界中の人々が隔離生活を送っている事を受け、同社はショーのオンライン公開を始めた。シルク・ドゥ・ソレイユの専用プラットフォームCirque Connectで視聴が可能で、一部を無料公開中だ。無料公開されているショーの中には、かつて日本でしか観ることができなかった『ZED(ゼッド)』も含まれている。こちらの公演は、期間限定でYouTubeのオフィシャルページでも見ることができる。
2008年に初演され、東京ディズニーリゾート内にあったシルク・ドゥ・ソレイユの常設シアターで2011年12月まで続いた常設公演だ。タロットの22枚の主要カード「アルカナ」から着想を得ており、タロットに登場する 「魔法使い」 や「悪魔」、そして主役のZEDの「愚者」 などのキャラクターが登場。地上と空の神秘的な存在を融合させた本作は、東京ディズニーリゾートの雰囲気にもぴったりだった。
ルネ・デュペレが作曲した音楽に合わせて進行するショーでは、人間には不可能だと思われていた数々の荘厳な演技が披露された。空中ブランコに乗った曲芸師が優雅に空中をスイングしたり、宙吊りの状態で座席スレスレの近距離まで落下したりと、そのアクロバットなパフォーマンスは観客に鳥肌が立つ迫力だ。
無料配信されている映像には、公演の舞台裏で撮られたビデオの一部や、ショーの制作過程なども収録されている。また、YouTubeにも、メイクアップアーティストであり、曲芸師でもあるカイル・クラーグルによるフェイス・ペインティングのチュートリアルや、キャストやクルーの日常生活などを垣間見ることができるビデオが公開中だ。
彼らの空中での華麗なスタントを見て、体を鍛えようという意欲が湧いた人には、自宅でもできるエクササイズをサポートするCirqueFitのビデオもある。サーカス団が提供するフィットネスで、いつもの腕立て伏せよりも楽しく体を鍛えることができるだろう。
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