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シドニー・フィッシュ・マーケットの再開発計画が前倒しで進行

州政府が決断、ポストコロナ経済を刺激する必要性から

Maxim Boon
テキスト:
Maxim Boon
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オーストラリア、ニューサウスウェールズ州の州政府は、グリーブ地区があるシドニー・フィッシュ・マーケットの再開発計画を前倒しすることになった。この取り組みは、少なくとも2年前から続けられているものだが、ポストコロナの州経済を早急に刺激する必要性から政府が動きを早めた。7億5,000万豪ドル(約580億円)の予算をかけたこのプロジェクトは、2024年までの完成を目指し、8週間以内に着工される予定だ。

このプロジェクトへの野心は相当なもの。今はブラックワトルベイの中でもアクセスするのが難しい工業地区となっている港湾地区全体を活気あふれる商業地区へと再開発し、その中心には、現在湾の東端にあるマーケットに隣接するように新しいマーケットビルを建設する。

The new Sydney Fish Market design in profile
Photograph: 3NX/Supplied

デンマークの建築事務所3XNによるデザインが印象的。むき出しの木材とアルミニウムで作られたうねりのある屋根が特徴的で、魚のうろこのようにも見える。シドニーの高層ビル群が見える東端には、広々とした水辺の遊歩道、大規模な円形劇場が作られ、ショップや飲食店も並ぶ。

このプロジェクトの工事では、シドニーで新たに700人の雇用が創出される見込み。新しいフィッシュマーケットはシドニーの新しい観光スポットになると、当局の期待も高い。4年後に完成した後、年間300万人から600万人の観光客が訪れると推定されている。

既存のマーケットは今の敷地内で営業を継続。新しいマーケットビルへ移転後、この場所も再開発される予定だ。

原文はこちら

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