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シカゴ市は2020年8月、『ウィンター・デザイン・チャレンジ』 というコンテストを実施した。テーマはシカゴの長い冬でも屋外での食事を楽しむための手法やデザイン案。コンテストの最終結果は10月に選出されるが、応募があった643案が一般向けに公開されている。
集まったのは実用的なものからエッジの効いたもの、気まぐれなものまでさまざま。低予算のビニールハウス、スノードームにインスパイアされた屋台村を作ったり、スクールバスや輸送コンテナを再利用する案のほか、市の所有する建物を利用して出店者が入れ替わるレストランをオープンする案もあった。コンテストには個人のほか、地元や国際的な建築事務所も参加。
それぞれの提案には、技術概要、ユーザー調査、新型コロナウイルスの感染防止手順、公平性と実現可能性に関する情報が含まれている。言い換えれば、参加者は自分たちの提案に多くの時間とエネルギーを費やしたということだ。
上の画像は、ミッドタウン・アスリート・クラブやダウンタウンのロカ・アカーといった洗練されたデザインで知られる、DMACアーキテクチャーが制作。彼らは街中にポップアップレストランとして機能する大型トレーラーを置いて、『シカゴ・ウィンター・フェスタ』というイベントを毎年開催する案を提案した。
コンテストの3人の受賞者は、シカゴのレストランやコミュニティーのメンバーによる審査を経て10月に決定。それぞれの受賞者には5,000ドル(約52万円)の賞金が贈られ、提案を実現する機会が与えられる。それまでの間はたくさんの応募案を見て、季節が変わった時シカゴでの屋外での食事がどうなるか想像してみるといいだろう。
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