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サンフランシスコでは近いうち、使い捨てのプラスチック製ストローが、ビニール袋や発泡スチロールのテイクアウト用容器、毛皮のジャケットなどと同じ道をたどる可能性がある。つまりプラスチックストローが、もはや使われなくなったモノの仲間入りをするかもしれないということだ。
去る5月15日、行政監督者のケイティ・タンは、プラスチック製のストローとマドラーを禁止する条例を施行する計画を明かし、プラスチックによる環境汚染の低減を目指す都市のリストに、サンフランシスコの名が加わることになるとした。
「日々、どれだけ多くのストローが使われていることか。今こそ対処しなければならないと、誰もが自覚するときです。さもなければ地球環境はさらに悪化します」と、タンは声明の中で語っている。「ここサンフランシスコでは、これがまさに文字通り最後にすがるべき『藁(わら)』なのです。さらにほかの選択肢があるのなら、もっと踏み込み、ゴミを出し続ける生活習慣をなんとかする必要があります」。
「食品問題の主要テーマでもある、海洋の健全性を促進するため、私たちはあらゆることに熱心に取り組んでいます」と、レストラン「Outerlands」の共同所有者であるデイヴ・ミュラーはサンフランシスコ・クロニクル紙に語っている。彼が経営する別のレストランでは約6か月前に、プラスチック製ストローをやめ、使用後は堆肥として使用できる紙製のものに変更したのだという。また「Outerlands」では、希望した客にだけストローを提供するようにしたことで、ストロー消費量を約90パーセント削減できたという。
「ストローにより多くのお金がかかってしまうことに憤る人や、プラスチック製のストローに慣れているというお客様もいるかもしれません。ですが例えば、少し前まではレストランの店内でタバコが吸えたのです。(それと同じで)私たちは順応しなければなりません」と彼は付け加えた。
だがサンフランシスコは、この行動を起こす最初の都市ではない。今月初めにオークランド市議会は、すべてのレストラン、バー、カフェでプラスチック製使い捨てストローの使用を禁止する条例を、全会一致で可決している。昨年、サンルイスオビスポとデイビスの両市では、レストランが店内で食事をする客に、使い捨てストローが必要かどうかを尋ねてから提供するよう求める条例も制定している。
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