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新型コロナウイルス感染症がもたらす数多くの障害をものともせずに、東京オリンピック、パラリンピック2020大会は開催される見通しだ。もちろん、この大会で新型コロナウイルス感染症に打ち勝つことにはならないが、国際オリンピック委員会(IOC)副会長で2020年夏季オリンピック、パラリンピックIOC調整委員会委員長のジョン・コーツは開催方針の継続を表明している。
「新型コロナウイルス感染症に関係なく、大会は2021年7月23日に開催予定だ」とAFP通信(ジャパンタイムス経由)に対して語った。コーツによると、2020年の東京オリンピックは、当初は「3.11」の東日本大震災後にちなみ、そこからの復興をテーマとしていたが、パンデミックの克服としての大会となりそうだ。「トンネルの向こうに見える光」とコーツは形容する。
IOCと東京オリンピック、パラリンピック組織委員会によるタスクフォースは、新型コロナウイルス感染症が来年のオリンピックにどのように影響するかを注視しており、来日した外国人に義務付けられている14日間の自主隔離を選手に対しては免除することも視野に入れている。「入場制限はやむを得ないとはいえ、組織委員会はいかに安全に観客が大会を見ることができるかを模索している」と東京オリンピック、パラリンピック組織委員会事務総長の武藤敏郎は9月4日に語った。
新型コロナウイルス感染症によって3月には東京オリンピック、パラリンピックが、オリンピック史上初となる2020年の開催延期となったはいえ、過去には1916年、1940年、1944年に戦争のために中止となった例がある。ちなみに1940年の夏季オリンピックは、当初は東京での開催を予定されていた。
オリンピックは2021年7月23日(金)〜8月8日(日)、パラリンピックは8月24日(火)〜9月5日(日)に開催予定となっている。
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