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オーストラリア、国境閉鎖を2021年末まで延長か

日本とはトラベルバブルを検討

James Manning
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James Manning
Content Director, EMEA
Qantas air craft
Photograph: Unsplash
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オーストラリアの観光客受け入れに関して、最初に届いたニュースは「2020年末までは国境を閉鎖し、2021年から受け入れ再開の見込み」というものだった。それを受け、オーストラリア最大の航空会社であるカンタス航空は、2021年7月まで国際線の運行を停止を発表していた。しかし最近、状況がさらに悪化。オーストラリア政府は、海外旅行はおそらく2021年末までは禁止のままだろうと述べている。

オーストラリア政府の財政担当のジョシュ・フライデンバーグは、年次連邦予算を受けた声明で、「観光客や留学生を含む海外旅行は、2021年末まで大部分が再開されないと思われる。予算は2021年末ごろにワクチンが利用できるようになることを想定したものだ」と、政府がワクチンが広く入手できるようになるのを待ってから、国境を開放しようとしていることを示した。

カンタス航空はすでに、2021年の大部分で、アメリカ、イギリス、南アフリカ、チリの各路線を運行スケジュールから除外している。同社は以前、これらの目的地へのフライトを2021年3月分から販売していたが、オーストラリアとアメリカまたはイギリス間の路線で予約可能なのは、早くて2021年10月分になっている。

今、外国人旅行者は、一部の例外を除いてオーストラリアへの入国を許可されていない。同国の国民と永住者は出国禁止だ。ニュージーランドとのトラベルバブルは検討されているが、オーストラリア人がそれ以外の地域での休暇(または家族と待望の再会)を楽しめるようになるのは2022年以降になる見込みだ。それにより、オーストラリアの観光産業は、12月の最盛期を逃すことになる。

一方でカンタス航空では、ニュージランドに加え、ほかのアジア太平洋諸国とオーストラリアとの新しいトラベルバブルの形成に期待を寄せている。特に、注目されているのは、シンガポール、香港、日本、フィジー、ニューカレドニアとの交渉だ。この動きには、2020年10月にスタートしたシンガポールと香港とのトラベルバブルも影響をしていると言える。

フラインデンバーグは予算報告の中で、ワクチンが出回れば、「旅行は時間をかけて徐々に戻ってくる」 と予想されると付け加えている。オーストラリアを訪問しようと必死になっている人や、海外への旅を再開したいと待っているオーストラリア人のことを考えると、かなりの需要があるだろう。

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