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東京は常に変化する街だ。特に2020年はここ数年間進められてきた都市開発や古い建物のリノベーションの完成ラッシュで、新しい商業施設やヴェニューがたくさんオープンした。10月には銀座駅が3年間の改装工事を終え生まれ変わり、日本橋の兜町は今年「東京で最もクールな地域」の称号を獲得。新トレンドスポットとして注目を集めている。
リノベーションブームはトイレにまで広がり、安藤忠雄や隈研吾などの建築家によって渋谷に設置されたオブジェトイレが話題になった。このプロジェクトは公衆トイレにつきまとう、「暗い」「薄汚い」というネガティブなイメージを払拭(ふっしょく)するために立ち上げられたものだが、東京の豊島区では区内の公衆トイレが「アートトイレ」として新しく生まれ変わっている。
2017年3月から実施されている「としまパブリックトイレプロジェクト」は、豊島区内の85カ所の公衆トイレを使いやすいよう改装するプロジェクト。その約半分が、トイレに壁画を施したアートトイレになっている。
— 蒼川わか (@aokawa_waka) March 27, 2020
豊島区の公園トイレ。なんか、ドイツの都市にありそうなトイレ。 pic.twitter.com/OBnNUSAdRd
— あきら (@aquira64) July 12, 2020
壁画は地元の保育園の子どもや、地元のアーティストとのコラボレーション。なかには小野 留依聖(おの・るいーぜ)やフランキー・スィーヒ(Frankie Cihi)などの人気気鋭アーティストが手がけたトイレもあり、パブリックアートとしても利用者を楽しませてくれる。
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そのほか、大きな鏡やフィッティングルーム、家族連れがくつろげるスペースなどを併設した多機能公衆トイレが続々と誕生している。としまパブリックトイレプロジェクトの公式ウェブサイトからマップをダウンロードすることもできるので、お気に入りのアートトイレを見つけてほしい。
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