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新型コロナウイルスがアメリカ人を10カ月近く家に留めたことで、いつもでは考えられないことが起きている。そのうちの一つが、旅行や外食の減少による貯蓄の増加だ。余分な金を、滞在時間が長くなった家の装飾に費やしている人が増えているという。
ブルームバーグではホリデーシーズン中もその傾向が続いていることを、「アメリカの消費者は、今年はパンデミックの影響で、ホリデーシーズンの装飾や季節のアイテムに例年以上に興味を持っている」とレポートしている。こうした消費動向の影響を顕著に受けているのが、クリスマスツリーだ。今年は特に価格が上昇しているという。
ブルームバーグは「2020年に販売されるクリスマスツリー(生木)の価格中央値は、約81ドル(約8,435円)で、2019年比で7%増、2018年比では23%増となる見込み」と具体的な状況も示している。興味深いことに、全米クリスマスツリー協会は、ちょうど昨年、2008年の不況以降やっと、ツリー生産者たちが「適正な収益」を得られるようになったと報告。実際、2019年には、アメリカ人は約20億ドル(約2,083億円)を費やし、約2620万本もの生木のクリスマスツリーを購入している。
言うまでもなく、生木のツリーというのは、ただ単にぜいたくなだけではない。ツリーファームに向かい、敷地内を歩き回り、匂いを嗅ぎ、すべての選択肢に触れて、理想の一本を見つけることはエキサイティングだ。屋外で何かをするといっても、選択肢が限られている今、ツリー探しが屋外で遊ぶ欲求を満たしてくれる機会になっていて、ツリーの需要も伸びているとも考えられる。
まだ、自分のクリスマスツリーを見つけていないのであれば、今年は特別な年と考えて、近くの国立公園で自分のツリーを切り倒してみてはどうだろうか。もちろん、合法だ(ガイドラインに従う必要はあり)。
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