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アップリンク、代表の浅井隆による謝罪と今後の対応を公表

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Time Out Tokyo Editors
アップリンク吉祥寺
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映画配給や映画館などを運営するアップリンク代表の浅井隆からパワーハラスメントを受けたとして、元従業員5人が、損害賠償などを請求する訴訟を起こしたことが業界で波紋を呼んでいる。2020年6月16日には会見も開かれ、被害者らは「アップリンク従業員や映画館利用客の面前での叱責」「サービス残業を当然視した言動」などといった事例を訴えた。

元従業員たちは「UPLINK Workers’ Voices Against Harassment」を立ち上げた
元従業員たちは「UPLINK Workers’ Voices Against Harassment」を立ち上げた

これを受け、19日には公式サイト上でアップリンク代表の浅井隆による謝罪と今後の対応についての考えが公表された(以下文章を一部抜粋)。

「まずは、今回提訴した元従業員5名の方、そして、そのほかの元従業員、現在勤務している従業員の皆さんに対して、私のこれまでの言動に過ちがあったことを認め、傷つけたことを深く謝罪致します。また、これまでアップリンクを支えて下さったお客様、関係者の皆様にもお詫び申し上げます。コロナ禍で映画館の営業ができなかった時も、配信やチケットを購入してくださったり、寄付してくださったり、温かいお言葉をかけていただきました。そうしたお気持ちを裏切るような行動を深く反省し、今後決して繰り返さないよう、努めて参ります」

今後の対応としては「外部委員会の設置」「通報制度・窓口の設置」「社内体制の改革・スタッフとの定期的な協議」「取締役会の設置」「セミナー、カウンセリングへの参加」と5つの具体的な取り組みも挙げられている。

また浅井は、「アップリンクは自分一人で始めた会社で、全ての経済的リスクを負ってきました。現在も多額の負債があり、その連帯保証人は自分一人です。そういった中で誰かに社長を務めてもらうことは難しい状況」と、代表を退くことはないと説明

全てではないが、どんな業界にもまだまだ根強いハラスメントは残っている。声を挙げることの大切さやハラスメントのない環境作りは今後の社会の課題だろう。今回の元従業員の訴えによって、アップリンク内により良い環境生まれることを期待していきたい。

「UPLINK Workers’ Voices Against Harassment」の公式サイトはこちら

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