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1985年の開店以来、35年間多くの人々に愛されてきた日本橋にある純喫茶の花時計が、2020年2月中旬をもって閉店することが分かった。 SNSでは多くのファンから悲しみの声が上がっている。
看板メニュー『ホットケーキ』は老若男女に愛される味
花時計の定番メニューといえば、昔ながらのホットケーキだ。甘さ控えめのふっくらとした生地を、バターとメープルシロップでシンプルに楽しむことができる。
ランチにはロースハムやソーセージなどの付け合わせを選ぶことが可能。忙しい日本橋の会社員たちの胃袋を支えてきた。注文が入ると、神田のフルーツパーラー万葱で修行したという店主、鳥居達見がカウンターで一枚ずつホットケーキを焼いていく。その仕事の丁寧さも、人気な理由の一つだった。
「今までと変わらず心を込めてホットケーキを焼き続けます」
なお、今回の閉店は日本橋一丁目地区再開発に伴うもの。移転などの情報は現在発表されていない。
『 花時計閉店のお知らせ 』
— 花時計 (@hanadokei1985) January 20, 2020
新年営業時より店頭に掲示しておりましたのでご覧になったお客様も多いと思いますが、花時計は2020年2月中旬をもって閉店することとなりました。
ホットケーキ好きな皆さま、約35年間本当にありがとうございますm(_ _)m pic.twitter.com/4Zs8lNpqU2
店頭の張り紙には鳥居の直筆メッセージとともに「閉店まで残りわずかとなりましたが 、今までと変わらず心を込めてホットケーキを焼き続けますので、どうぞよろしくお願いします」と添えられている。
純喫茶がブームとして注目されつつある中でも、全国各地の愛すべき名店がさまざまな理由により、惜しまれながら店をたたむことが後を絶たない。 花時計の閉店まで残りわずかとなった今、最後のホットケーキを味わうべく、ぜひ足を運んでもらいたい。
テキスト:高木望
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